P1020117次は、市立絵画館の斜め前にあるサン・フランチェスコ・アッレ・スカレ教会 Chiesa di San Francesco alle Scaleです。
scaleとは、この場合、正面の大階段という意味です。


1038
この教会の名称ですが、単にサン・フランチェスコ教会と呼ばずに必ずalle Scaleを付ける必要があります。
何故ならば、アンコーナには、サン・フランチェスコ教会がこの教会を含めて3つあるからです。


1039
こちらは、Chiesa di San Francesco d’Assisiです。美術ファンにとっては、改めて行く必要がないかも知れません。


1040
こちらは、Chiesa di San Francesco ad Altoです。カルロ・クリヴェッリの作品があるので、美術ファンにはお馴染みの教会です。


1041
アド・アルト教会にあるカルロ・クリヴェッリ(ヴェネツィア、1435-アスコリ・ピチェーノ、1495)の「ベアート・ガブリエッロの幻視」(1489c)です。


1043
脱線してしまいました。話を元に戻します。
ご覧のように教会は港を見下ろす高台にあります。


P1020122
聖フランチェスコの没後直ぐの1235年頃に、見晴らしのよい高台に建設されたサンタ・マリア教会が前身です。フランチェスコ会の修道院教会でした。


1047
1323年、フランチェスコ会所属のニコロ・デル・ウンガリ司教によってサンタ・マリア・マッジョーレ教会に変更されました。


1042
1447年、大階段が建設され、それを機に教会名が現称に改称されたのです。


P1020124
ファサード前から見下ろしたサン・フランチェスコ広場です。


P1020126
ファサード前から港が見えます。


1044
ファサード下の壁に入り口があります。


P1020119
教会の入り口ではありません。


1045
Canale Sottostanteの入り口です。


1046
水路が通っています。Canale Sottostante₌下の水路


1048
教会の建物の横後方に修道院がありました。


1049
修道院入り口のニッチ


1050
修道院だった建物はかなり劣化しています。


P1020121
ファサードを見ます。


P1020120
ファサードのポータルが見所です。


P1020118
ジョルジョ・ディ・マッテオ別称ジョルジョ・オルシーニ(ダルマチア、1410c-1475)によるポータル(1454)です。


1051


1052


1053


1054


P2380180


P2380188
拝観します。この時、中は写真不可でした。
2013年頃から写真撮影可能となりました。


P1670595
この時ではなく、後で撮った写真を掲載します。


P1670597
1953年の修復の際、内部の壁が塗り直されたので新しく見えます。その際、微かに残っていたフレスコ画は塗り潰されたそうです。


P1670596
単廊式、新古典様式の内部です。


P1670620


P1670580
主祭壇


P1670581
後陣


P1670575
主祭壇画


P1670579
ロレンツォ・ロットの「聖母被昇天」


P1670582


P1670588
詳細不知


P1670592
詳細不知


P1670598
詳細不知


P1670599
(つづく)