次は、ボローニャ国立絵画館の別館です。
別館があるPalazzo Pepoli Campograndeに向かいます。写真正面に建物に向かって右側の通りを進みます。
Palazzo Pepoli Campograndeはカスティリオーネ通りに面して建ってます。
写真左の建物がPalazzo Pepoli Campograndeです。写真右はPalazzo Pepoli Campograndeと同じくぺポリ家の邸宅で、Palazzo Pepoli Vecchioと呼ばれてます。
Palazzo Pepoli Vecchioです。
銀行業で財を成し、14世紀前半にはボローニャを支配するようになったぺポリ家が1337年に建設したゴシック様式の邸宅がPalazzo Pepoli Vecchioです。
後に、通りを挟んで向かい側にあるPalazzo Pepoli Campograndeを含めて、ぺポリ家は幾つかの建物をボローニャに建設したので、区別するために最初に建設された建物がPalazzo Pepoli Vecchioと呼ばれるようになったそうです。
現在、Palazzo Pepoli Vecchioは、歴史博物館として使用されてます。
ボローニャ国立絵画館の別館が置かれているPalazzo Pepoli Campograndeです。
17世紀中頃のぺポリ家の当主だったオドアルド・ぺポリによって1653年に建設されたPalazzo Pepoli Campograndeです。
Palazzo Pepoli Nuovaとも呼ばれているPalazzo Pepoli Campograndeです。
18世紀前半、Palazzo Pepoli Campograndeは、ボローニャ貴族であるカンポグランデ家に売却されました。建物の名称は、建設したぺポリ家と、その後に所有したカンポグランデ家に由来します。
1970年台にカンポグランデ家は、Palazzo Pepoli Campograndeをボローニャ市当局に寄贈しました。
こちらの新古典様式の建物は、元老院議員を務めたZambeccari家が1775年に建設したPalazzo Zambeccariです。現在は、ミラノ市民銀行の建物になってます。
Palazzo Zambeccariの入り口です。
Zambeccariの代々の当主は美術品の収集に熱心でしたが、1884年、同家が収集した300点以上の絵画をボローニャ国立絵画館に寄贈しました。
Palazzo Pepoli Campograndeの地上階柱廊です。
寄贈された絵画は、現在の国立絵画館(本館)で一部が展示されるようになりましたが、展示スペースが限られて困っていました。
1,970年台にカンポグランデ家によって寄贈されたPalazzo Pepoli CampograndeがZambeccari家の収集した絵画の展示場所に決まり、ボローニャ国立絵画館の別館Quadreria Zambeccariが誕生したのです。
入館無料です。
一般公開は階上になります。
別館の見どころはPalazzo Pepoli Campograndeの内部装飾とZambeccari家の収集絵画です。
大広間です。
大広間の床
大広間の天井
大広間に設けられた礼拝堂
礼拝堂の祭壇画を見ます。
ドメニコ・マリア・カヌーティ(ボローニャ、1625‐1684)の「Miracolo della Mula」(1674)
ドメニコ・マリア・カヌーティは、グイド・レーニ工房で修業を始め、後にグエルチーノに師事したボローニャ派の画家です。
大広間はフレスコ画とスタッコ彫刻で装飾されてます。
大広間のフレスコ画は、ドメニコ・マリア・カヌーティ(ボローニャ、1625‐1684)とドメニコ・サンティ通称イル・メンガッツィーノ(ボローニャ、1621‐1694)によって1669年から1671年に制作されました。
フレスコ画のテーマは、「ヘラクレスの神格化」です。
(つづく)
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