ピエトロ・テスタ(ルッカ、1612-ローマ、1650)の「生贄のイフィゲニア」
88番の作品です。
アントニオ・アモロージ(コムナンツァ、1660-1738)の「老女にサクランボをかざす少女」
逸名画家作「アルテミジア・ジェンティレスキ作『ユディト』のコピー画」
アルテミジア・ジェンティレスキの「ユディト」は、2点現存しています。それらは非常に似ていて、区別が困難です。
念のため、2点の作品写真を掲載しておきましょう。
アルテミジア・ジェンティレスキ(ローマ、1593‐ナポリ、1652/1653)の「ユディト](1612-13)
ナポリのカポディモンテ美術館にあります。
アルテミジア・ジェンティレスキ(ローマ、1593-ナポリ、1652/1653)の「ユディト](1620-21)
フィレンツェのウフィッツィ美術館にあります。
違いがお分かりになりますか。
さて、別館にあるコピー画ですが、サロメの服の色と構図からカポディモンテ美術館にある第1作のコピー画であると考えられてます。
アントニオ・マリーニ(ヴェネツィア、1668-1725)の「時化」
同姓同名の画家がもう一人いるので、区別するために、こちらのアントニオ・マリーニを「ヴェネツィアのアントニオ・マリーニ」と称するのが普通です。
フランチェスコ・シモニーニ(パルマ、1686‐フィレンツェ、1753)の「戦闘」
マリヌス・ファン・レイメルスワーレ(オランダ、1490c-1546c)の「収税人」
有名な画家そっくりの画風です。その「有名な画家」とは誰でしょうか?
有名な画家とは、クエンティン・マサイスです。マリヌス・ファン・レイメルスワーレはクエンティン・マサイスの追随者でした。
次の部屋の天井です。
天井にフレスコ画が描かれてます。
この部屋の天井フレスコ画も有名です。
Sala di Felsinaです。
Sala di Felsinaの天井フレスコ画は、ジュゼッペ・ロッリとアントニオ・ロッリの兄弟によって1690年頃に描かれました。
ジョヴァン・フランチェスコ・ゲッシ(ボローニャ、1588-1649)の「聖家族と二天使」
ジョヴァン・フランチェスコ・ゲッシ(ボローニャ、1588-1649)の「聖ボナヴェントゥーラの奇跡」
ジョヴァン・フランチェスコ・ゲッシ(ボローニャ、1588-1649)の「聖根を受ける聖フランチェスコ」
ピエル・フランチェスコ・チッタディーニ(ミラノ、1616-ボローニャ、1681)の「聖アグネス」
外に出ました。
(おわり)
コメント
コメント一覧 (2)
ボローニャ国立絵画館再びありがとうございました。
特に、別館の存在は知倮無かったので、大変勉強になりました。
天井のフレスコの迫力に魅了されました。
高い天井ではなさそうですね。近くで見えるように感じました。
ボローニヤ再訪の機会があれば是非行ってみたいと思います。
コメントありがとうございます。
> 特に、別館の存在は知倮無かったので、大変勉強になりました。
お役に立てたならば、望外の喜びです。
> 天井のフレスコの迫力に魅了されました。
通常非公開の部屋の天井フレスコ画に傑作があるようです。
> ボローニヤ再訪の機会があれば是非行ってみたいと思います。
階段を上った先に部屋の入口扉がありますが、ドア扉が閉まっていることがあります。施錠されていないので、扉を押せば部屋の中に入れます。一見すると中に入れないと思うのが普通ですので、ご注意を。通りに面したパラッツォの扉が開いていれば、開館と思ってください。