

塔が見えます。

チッタデッラ、グエルファ塔です。

グエルファ塔が建っている場所は13世紀になるまで城壁外でした。
1261年、経済の拡大と人口増に伴って市域の拡張が図られ、新しい城壁が築かれました。1261年、アルノ川岸辺は軍事的に重要な場所であり、塔が築かれることになり、そうして建設されたのがTorre Ghibellinaでした。
1320年、Torre Ghibellina横にアルノ川に架かるデガシア橋が架けられました。

1406年、ピサはフィレンツェの支配下に入りました。1440年、フィレンツェは、塔を要塞化することを決定し、建設されたのが現在の塔の外観原形となりました。何時から塔の名称が変わったのか明確ではありませんが、グエルファ塔と呼ばれるようになりました。

塔に繋がってデガシア橋が架かっていました。


ジャック・ギオー(フランス、シャンベリー、1810-パリ、1874)の「橋」(1858)
風景画を得意にしたジャック・ギオーの作品で、デガシア橋とグエルファ塔が描かれてます。

1890年のアルノ川洪水によってデガシア橋が崩落流失してしまいました。それを伝える1890年に制作された木版画です。



Torre Ghibellinaの遺跡

Ponte Degathiaの残骸

グエルファ塔横の城壁


グエルファ塔は一般公開されており、上ることが出来ます。塔からの景観

次はサン・ベネデット教会です。

アルノ川沿いのサン・パオロ・ア・リーパ・ダルノ教会近くにサン・ベネデット教会が建ってます。

サン・ベネデット教会です。

14世紀末に創建された、小さなゴシック様式の建物でした。現在の建物は17世紀に再建された二代目となるものです。


この教会は長らくサン・ステファノ騎士団によって所有されていました。そのためポータル上にサン・ステファノ騎士団の紋章があります。

サン・ステファノ騎士団の紋章

サン・ベネデット教会に隣接して建っている建物です。

サン・ベネデット女子修道院だった建物です。

女子修道院は18世紀末に閉鎖されたそうです。




(つづく)
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