12.オルヴィエート

引き続きオルヴィエートです。
➁ドゥオーモの作品の博物館 Museo dell'Opera del Duomo

1297年、第193代教皇ボニファチオ8世(教皇在位:1295-1303)によって建設されたPalazzo Solianoです。

Palazzo Solianoの奥の部分に博物館があります。

博物館にルカ・シニョレッリの作品が2点あります。

Museo dell’Opera del Duomoの入り口



ルカ・シニョレッリの「聖マリア・マッダレーナ」(1504)


この作品はドゥオーモのサン・ブリツィオ礼拝堂東奥に設けられた聖マリア・マッダレーナ礼拝堂の祭壇画でした。
その設置場所について、当時のプリオーリ宮内礼拝堂にするのか、ドゥオーモのサン・ブリツィオ礼拝堂にするのか、色々議論がありました。

絵画下部に1504の表示があり、制作年を表してます。
その作品は、1653年に礼拝堂祭壇が改修されるまで、放置されていました。そのため、祭壇画は酷い状態に劣化していたそうです。その粗雑な扱いから、ルカ・シニョレッリ自身の関与が少なく、専ら助手によって制作されたという説が出てきました。


この作品は2010年頃に修復されましたが、修復前はこのような状態でした。修復によって元の姿に戻されたと言われています。


ルカ・シニョレッリの「自画像とCamerlengoニッコロ・ダーニョロ・フランキの肖像」(1503?)

Camerlengoとは、教皇が空位の場合、教皇庁の財産を管理し、事務を一時的に取り仕切る役職です。枢機卿がCamerlengoになります。


13.モンテプルチャーノ

モンテプルチャーノは、人口13,099人(2025年3月31日現在)のトスカーナ州シエナ県にあるコムーネです。
ヴァザーリは、ルカ・シニョレッリがコルトーナからモンテプルチャーノに幾つかの作品を送ったと記述してます。

モンテプルチャーノに、ルカ・シニョレッリの作品が1点あります。
モンテプルチャーノ市立博物館:

ルカ・シニョレッリの作品が市立博物館にあります。

14世紀に建設されたPalazo Neri Orselliです。この建物にMuseo Civicoが置かれてます。


ルカ・シニョレッリの「聖母子」(1493-95)

モンテプルチャーノのサンタ・ルチア教会の主祭壇を飾っていました。

この「聖母子」にはプレデッラがありました。

これがモンテプルチャーノのサンタ・ルチア教会にあった裾絵です。

1831年にモンテプルチャーノのサンタ・ルチア教会からウフィッツィ美術館に移されました。

裾絵はウフィッツィ美術館で展示されてます。

裾絵の受胎告知

羊飼いの礼拝

マギの礼拝



余計ですが、モンテプルチャーノのMuseo Civicoには見逃せない作品があります。

カラヴァッジョの帰属作品「シピオーネ・カッファレッリ・ボルゲーゼの肖像」

モンテプルチャーノのサンタ・ルチア教会です。

かなり傷んでいる教会の説明板

主祭壇画が空です。ここにルカ・シニョレッリの「聖母子」があったのです。取り外されMuseo Civicoに移されましたが、代わりの作品がなく空のままです。

(つづく)
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