15.プラート

プラートは、人口198,533人(2025年4月30日現在)のトスカーナ州フィレンツェ県にあるコムーネです。

フィレンツェと密接な関係を持ち、古くから繊維産業で栄えてきました。私のプラートの印象は中国人が多いことです。
プレトリオ宮市立美術館:

プラートのプレトリオ宮です。

13世紀に建設された建物のすぐ横に14世紀に建物が建てられましたが、その2つの建物を繋ぎ合わせ一つに改造したのがプレトリオ宮です。2つの建物は色が違うので今でも分かるようになってます。

1912年に市立美術館が置かれ、現在に至ってます。

ルカ・シニョレッリの作品が1点あります。

ルカ・シニョレッリと工房による「聖母子と聖人たちのトンド」(1515c)


私には、制作の経緯など、このトンドに関することが分かりません。




プラートと言えば、私ならフィリッポ・リッピとルクレツィアを思い出します。修道士と女子修道院の寄宿生との禁断の恋ですから。

リッピ父子の作品が幾つかあります。
16.ナポリ

ルカ・シニョレッリがナポリと何らかの関係を有したという話は聞いたことがありません。

それでもルカ・シニョレッリの作品がナポリに1点あるのです。
カポディモンテ美術館:

カポディモンテ美術館の入り口です。

ナポリの美術はカポディモンテ美術館とカラヴァッジョなしでは語れません。しかし、それらはナポリにとって全くの僥倖とも言えるでしょう。
ファルネーゼ家が断絶しなければ、更にカラヴァッジョが殺人を犯して逃亡しなければ、ナポリ美術は悲惨だったかもしれません。

カポディモンテ美術館で展示されている傑作の殆どはファルネーゼ・コレクションです。

ルカ・シニョレッリの作品が1点あります。

ルカ・シニョレッリの「幼きキリストへの崇拝」(1493-98)


この作品はチッタ・ディ・カステッロのサンタゴスティーノ教会フェリアーニ礼拝堂があったことが同教会の1627年の記録に記載されてます。

チッタ・ディ・カステッロのサンタゴスティーノ教会です。

1493年、チッタ・ディ・カステッロの有力貴族フランチェスコ・フェリアーニは、サンタゴスティーノ教会内にフェリアーニ礼拝堂を建立しましたが、その祭壇画をルカ・シニョレッリに注文したとされてます。
1789年の地震によって、教会の建物が大きな被害を受け、現在の外観のように再建されましたが、その際、ルカ・シニョレッリの作品は売却されてしまいました。その後、売買が数度行われ、所有者が変わりましたが、19世紀にナポリ王宮の所蔵となりました。1939年にナポリ王宮からカポディモンテ美術館に移され現在に至ってます。

裾絵があったかどうかは不明のようです。

余計ですが、この作品も展示されてます。

(つづく)
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