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シニョレッリ、カルロ・クリヴェッリ、ロレンツォ・ロット、カラヴァッジョ、フィリッポ・リッピ、アンニーバレ・カッラッチなど大好きな画家たちの足跡を訪ねる旅をやってますが、最も大変なのは殺人を起こしての逃避行をしたカラヴァッジョです。カラヴァッジョ巡礼をもう一度やりたいと思いますが、体力が続くかどうかが懸念材料です。
シニョレッリの場合、コルトーナを中心にローマからロレートまでなので大したことがありません。
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シニョレッリの師匠はピエロ・デッラ・フランチェスカで、ウルビーノまたはボルゴ・サン・セポルクロでピエロに師事したとされてます。
シニョレッリがチッタ・ディ・カステッロに住んでいたのは、数説あって確かではありませんが、1488年から1498年の10年の間に途中中断時期があるものの工房を構えていたとされてます。その工房がルーカ・シニョレッリ通りにありました。
その具体的な場所を見つけるためにあちこち歩きました。
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この街は比較的観光客に優しいので、シニョレッリの工房があった場所には必ず記念碑があるだろうと思いました。
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あんな場所に教会がある・・・・・
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機能を停止した旧サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。
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旧教会の身廊に洗礼者のタベルナコロがあります。かなり新しいものと思います。
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サン・ドメニコ教会です。
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身廊ポタール上ルネッタに描かれたフレスコ画です。恐らく「聖ドメニコ」でしょうね。
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ドメニコ会は神学の研究に励み、その研究から外れた他の教派を排斥した、一種の狂信を思わせます。中世の頃盛んだった異端審問は大体ドメニコ会修道士によって行われたんですね。フェッラーラにある「サヴォナローラ像」やフィレンツェのサン・マルコにある「サヴォナローラの肖像」を見ると、「主の犬」と言われた修道会士に相通じるものがあります。
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サン・ジョヴァンニ・カンポ広場
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シニョレッリ通りに戻りました。シニョレッリ所縁の記念碑などは見つかりませんでした。
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午後3時前なので、人出がありません。自宅で昼食を済ませて、ゆっくりと寛いでいるのでしょう。この習慣が観光客にとってはちょっと厄介です。郷に入れば郷に従えで、ホテルに戻って昼寝をすれば良いのでしょうが、それでは貴重な時間が勿体ない。でも、美術館や教会などは開いていないので、やることがない、困ったものです。
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青空が見えているにも拘らず、雨が落ちてきました。すると雷が鳴り始めました。
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さて、もう直ぐ午後3時です。市立絵画館が開く時間です。雨宿りは絵画館で、と決めました。
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これもまた教会ですね。
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旧サンタ・クローチェ祈祷所のようです。屋根が崩落してます。
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Via Cesare Battistiです。建物の下を潜って進めば絵画館があります。
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案内表示があるので迷うことはありません。
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各地にMuseo Civicoがありますが、そこで展示されている作品の質は、その土地の繁栄度に比例すると思います。
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絵画館に到着しました。
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柵の向こうにデッラ・ロッビアの展示室が見えてます。
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何度も来てますが、今まで一度も突発的臨時休館がありません。エライ!!!
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日本では突発的臨時休館は有り得ませんが、イタリアでは意外にも結構多いのです。その理由としてはストライキが最も多かったと思います。
曰く、「美術館の鍵を持っている職員の息子さんが病気で休んでいる、鍵が無いので開けられない」、「美術館の職員の殆どが休暇を取得して、人員が足りないので開けられない」、「理由なんかお前には関係ないだろ、兎も角、今日は休館だ」等々。
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先ず庭園に出て、Palazzoの装飾を見ました。
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スグラフィート装飾が見事です。
絵画館の展示作品は改めて取り上げる予定ですが、展示されている代表的な作品を数点だけ紹介しましょう。
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ルーカ・シニョレッリの「聖セバスティアーノの殉教」
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ルーカ・シニョレッリと弟子による「キリストの洗礼」
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ラッファエッロ・サンツィオの「サンティッシマ・トリニータ教会の祭壇前飾り」(1502)
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ロッビア工房の「受胎告知」
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現代画も展示されてます。その中で白眉とされている傑作がこの作品です。
アレッサンドロ・ブルスケッティの「カシルデ・パッカドゥスチ・ジョルネッレの肖像」(1949)
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各展示室に施された装飾も大きな見どころです。
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見応えがありました。十分満足して外に出ました。
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鑑賞中にいつしか雷雲が去って空が晴れ渡っていました。
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帰路も態々シニョレッリ通りを選んで歩きました。
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毎年訪れたい所ですが、他にも行きたい所があるので、せめて2年に一回程度は来たいなあ。
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(つづく)