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第5室と第6室が閉鎖されていました。
現在掲載中の写真は2016年5月に撮ったものですが、2015年2月と2014年10月の写真を念のため調べたら、何と第5室と第6室は去年も一昨年も閉鎖されていたのです。
第5室はアントニアッツォ・ロマーノとロレンツォ・ダ・ヴィテルボの作品があります。また、第6室はトスカーナの画家たちの作品が並んでいるので、閉鎖は誠に残念でした。閉鎖の理由は不明です。

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次は第7室です。第1室から第6室は、ロビーから左手にあります。第7室は一旦ロビーに戻って右手にあります。

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この美術館が混雑していたという経験がありません。フィレンツェのウッフィツィ美術館とアッカデミア美術館の長蛇の列とあまりにもかけ離れています。ミラノのブレラにしても、ナポリのカポディモンテに行っても、ベルガモのカッラーラなどに行っても、行列は大体ありません。ボルゲーゼは2時間毎の200人定員入れ替え制ですから比較になりませんが、ドーリア・パンフィーリ、カピトリーニも行列は見たことがないし、コルシーニ、スパーダは何時も閑古鳥が鳴いてます。
ヴァチカン絵画館は展示の質が高くないと思うのですが、結構混雑しているのが意外です。

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第7室の天井に描かれたフレスコ画です。

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マルコ・パルメッツァーノの「父なる神とセラフィーニ(天使の中で第1位とされています)」

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ルカーノ・ゾッティ・ダ・ガッジオ(ガッジオ、1524以前‐イーモラ、1566)の「聖ジュリアーノの物語」
この場合の聖ジュリアーノは病院運営に尽力した方の聖人です。

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マルコ・パルメッツァーノの「悔悛の聖ジローラモ」

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フランチェスコ・ビアンキ・フェッラーリ(モデナ、1460c‐1510)の「ゲッセマネ園の祈り」
祈っているのは勿論キリストです。

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マルコ・メローニ(カルピ、1504‐1537記録)の「聖ピエトロと聖パオロ」
カルピと言えば、ドゥオーモの修復は終了したのでしょうか?

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アレッサンドロ・オリヴェーリオ(ヴェネツィア、1532‐1544記録)の「聖母子」
アレッサンドロが描いた男性の肖像画が19世紀頃までレオンルド・ダ・ヴィンチの作品とされてことがあります。友人が少なかったロレンツォ・ロットとベルガモで親しかったようです。

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ジョヴァンニ・ベッリーニ工房による「祈るキリスト」

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ニッコロ・ロンディネッリ(ラヴェンナ、1450c‐1510c)の「聖母子」

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16世紀のベルガモの逸名画家による「子供の時のバッカス」

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バルトロメオ・モンターニャの「聖母子」

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ジョヴァンニ・ベッリーニの「男の肖像」

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ロレンツォ・ロットに帰属する「若い男の肖像」
ロレートの聖母の家の聖堂付属美術館にロットの遺作を含めて最晩年の作品が展示されてますが、これらを見て初めて彼の生涯が分かりました。最晩年の作品をどのように描いたのか、彼の日記が残されてますが涙なしには読めませんね。

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アントネッロ・ダ・サリバの「聖セバスティアーノ」
アントネッロ・ダ・サリバの叔父がアントネッロ・ダ・メッシーナです。厄介なのは、サリバが一時期アントネッロ・ダ・メッシーナと名乗っていたのです。それだけならば、偉大な叔父に肖ろうとした冗談で済まされるところですが、叔父の作品の複製画を描いたのです。時にはアントネッロ・ダ・メッシーナの署名入りで。ヴェネツィアのアッカデミア美術館にサリバの「受胎告知される聖母」がありますが、それがアントネッロの代表作にそっくりなんです。

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ベルナルディーノ・ブティノーネ(トレヴィーリオ、1450c‐1507)の「磔刑のキリストと聖母と福音書記者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)」

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次は第8室です。

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この展示室は人気がありません。

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天井のフレスコ画

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Pedro Fernandez da Murcia (notizie 1503-1523)の「ベアト・アマデオ・メネス・デ・シルヴァの幻視」

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フランチェスコ・パガーノ(ナポリなどで1472‐1484記録)の「聖セバスティアーノと死刑執行人とアレッサンドリアの聖カテリーナ」

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フランドル地方の逸名画家による「嘆きの聖母」(15世紀末―16世紀初頭)

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第9室

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北方画家たちの作品が並んでます。

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天井のフレスコ画

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16世紀前半のフランドル地方の逸名画家による「祈る聖母」

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Simon Marmion (Valenciennes, 1425c-1489)に帰属する「磔刑」

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Josse Lieferinxn (Marsiglia, notizie 1493-1508)の「セバスティアーノ墓の前の巡礼者たち」

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16世紀初めのフランドル地方の逸名画家による「ご誕生」と「教会への出現」

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15世紀末のドイツの逸名画家による「マギの礼拝」と「割礼」

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Paulus Moreelse (Utrecht, 1571-1638)の「女性の肖像」

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Jan Antonise Van Ravensteyn (Den Haag, 1570-1657)の「男の肖像」

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Benjamin Moreelse (Utrecht, ante 1629-Roma, 1649)の「自画像」

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Jan Cornelisz Verspronck (Haarlem, 1609-1662)の「男の肖像」

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Thomas De Keyser (Amsterdam, 1596c-1667)の「女性の肖像」

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Jan Cornelisz Verspronckの「花嫁」

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Jan Cornelisz Verspronckの「女性の肖像」

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Paules Moreelseの「紳士の肖像」

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次は泉のある部屋です。

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部屋の説明

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絵画作品の展示はありません。

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大理石彫刻が数点置かれてます。

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説明プレートがないので詳細不明です。

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貴重な彫刻だったら説明板があると思います。

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複製彫刻?

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部屋のフレスコ画

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これで1階が終わりです。

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2階の展示室に向かいました。

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階段の踊り場にある彫刻です。
ドメニコ・ピオラッティ(フィレンツェ、1600‐1656)の「ラトナ(神話)と息子」

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(つづく)