
マッテオッティ通りに先に塔が見ますが、塔の横に教会があります。

Casa Torri Toscanoの斜め前に教会があります。

教会の存在が初めて記されたのは、987年のことでした。

現在の姿は、12世紀後半に創建され、13世紀に完成したロマネスク様式の二代目となる建物です。

ファサードは1285年に完成しました。

ファサードのポータル上ルネッタの聖母子像は、複製です。(幼きキリストの頭上にハトが止まってます) 14世紀に制作された本物は司教区美術館にあります。

古寺の雰囲気の外観と違って、新しく見える内部です。
それもその筈で、1826年から1827年に行われた修復工事の際、ロマネスク様式から新古典様式に変更されました。その際、落剝が著しいフレスコ画は塗り潰されてしまいました。

左右に稍奥行きがある礼拝堂があります。単廊式、ラテン十字形の内部です。

美術的にはそれなりに見どころがあります。

改修前の祭壇を飾っていたジョヴァンニ・デッラ・ロッビアの「聖母子」の彩釉テラコッタは聖具室に置かれているので、普段は見ることが出来ません。

主祭壇

カルロ・マラッタ(カメラーノ、1625‐ローマ、1713)の「贖いの聖母」

カルロ・マラッタの「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」

ニッコロ・チルチニャーニ通称ポマランチオ(ポマランチオ、1530‐1597)の「守護天使」

ジュゼッペ・ゾッキの「聖ジュゼッペの功徳」

何処かで見たような・・・・

マアマアの作品があるので楽しめます。

全般的に新しいのは仕方ないと思います。

この教会は飾っていた古くて貴重な作品はその維持管理が難しいとの理由で、Museo Civicoに移されました。

聖ルチア像

薄暗くて良く見えませんでした。

もう夕暮れです。

(おわり)
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