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フランチェスコ・ディ・ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ(15世紀にファブリアーノで活動)の「聖母子」
フランチェスコは、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの息子で、後期ゴシック様式の画風でした。その腕前の方は父に遥かに及びませんでした。


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15世紀のマルケの逸名画家による「ご誕生」(1450c)


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ニコロ・ディ・ピエトロ(ヴェネツィア、1394‐1430活動)の「聖アゴスティーノの物語の裾絵」(1404)のうち、これは「母聖モニカに連れられて学校に行く聖アゴスティーノ」
以下、3点も同じ裾絵です。
ニコロは、14世紀末から15世紀前半にヴェネツィアで活動しましたが、祖父ニッコロ、父ピエトロも画家で三代続く画家一家の三代目でした。祖父と父から画業を習い、同じ工房で仕事をした関係で祖父と父からの影響が強く認められ、彼の世代の画家よりもやや時代遅れな古風なゴシック様式の画風でした。


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ニコロ・ディ・ピエトロの「聖アンブロージョから洗礼を受ける聖アゴスティーノ」


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ニコロ・ディ・ピエトロの「修道士たちに教律を渡す聖アゴスティーノ」


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ニコロ・ディ・ピエトロの「修辞を教授する聖アゴスティーノ」


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ヤコポ・デル・カゼンティーノ(フィレンツェ、1297、プラートヴェッキオ、1347)の「聖母子」
ヤコポは、14世紀前半のフィレンツェで重要な画家の一人です。アレッツォでタッデオ・ガッディに師事してから、師匠共にフィレンツェに赴きました。フィレンツェでジョット工房と、そしてシエナではロレンツェッティ工房と接触するうちに大きな影響を受ける共に腕を上げたのです。
親方になってからの初期はアレッツォで活動しましたが、後にフィレンツェに戻り大工房を運営して成功を収めました。最終的に彼の画風はシエナ派の国際ゴシック様式となりました。
彼の弟子にスピネッロ・アレティーノがいました。


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ピエトロ・ロレンツェッティ(シエナ、1280c‐1348)の「ピラトの前のキリスト」
ピエトロは、言うまでもなくシエナ派の巨匠です。アンブロージョ・ロレンツェッティの兄だったと思われてます。
彼の生涯については、残された作品以外に殆ど知られてません。最初期の作品がドゥッチョの影響が認められることから、ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャに師事したという有力説があります。
弟と異なり、その画風は厳粛で、写実的で劇的な表現が得意でした。
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂下堂のフレスコ画が代表作の一つですが、その制作の際、ジョットと出会い、大きな影響を受けたという従来の説がありますが、アッシジの壁画制作にジョットは参加していないというのが最近の定説となっており、ピエトロの画風形成についても修正されるべきでしょう。


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ピエトロ・ロレンツェッティの「聖ジョヴァンニ・バッティスタ」


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ピエトロ・ロレンツェッティの「聖ピエトロ」


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シモーネ・マルティーニ(シエナ、1284‐アヴィニョン、1344)の「祈る救世主」(1315‐20)
ルネサンス以前の西洋絵画において、ジョットと双璧を成す画家です。その生涯や画風形成の過程が良く分かっていません。彼の初期の画風からドゥッチョの弟子と考えられてますが、記録が残されてません。ヴァザーリの列伝には「ジョットの弟子」との記述がありますが、これは間違いでしょうね。
ともあれ、国際ゴシック様式の淵源になった大画家でした。アッシジのサン・フランチェスコ聖堂下堂のフレスコ画が代表作とされてます。


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プッチオ・カパンナ(アッシジ、1325c‐1348活動)の「玉座の聖母子と聖人たち」(1350c)
14世紀第2四半世紀にアッシジで活動した画家ですが、フィレンツェ生まれのようです。フィレンツェでジョットに師事したとされており、マーゾ・ディ・バンコと並んで、カパンナはジョットの最も重要な後継者と言われてます。1341年から1347年まで、アッシジに住んでいた記録が残されてます。1348年、アッシジでペストで死亡しました。


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ベルナルド・ダッディの「称賛の聖母」(1335‐37c)


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14世紀中ごろのフィレンツェ派画家の「偽善の予言者たち」(1340c)


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アレッソ・ディ・アンドレア(フィレンツェ、1341‐1347活動)の「磔刑とキリストの物語」(1345c)


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Maestro della Misericordia (1375-1400活動)とアーニョ・ガッディ(1360‐1396記録)の「キリストの復活」(1370‐75)


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フィレンツェの親方の「聖母子」(1320c)


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アンブロージョ・ディ・バルデーゼ(フィレンツェ、1352‐1429)の「聖人の昇天」(1390‐95)


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アンブロージョ・ディ・バルデーゼの「囚人を救う聖職者」


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アンブロージョ・ディ・バルデーゼの「釜茹でによって殉教する聖人」(1390‐95)


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アンドレア・ダ・フィレンツェ(フィレンツェ、1346‐1377記録)の「磔刑」(1370‐77)


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ヤコポ・ディ・チオーネの模倣者(フィレンツェで1350‐1400活動)による「聖母戴冠」(1375c)


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ヤコポ・ディ・チオーネ(フィレンツェで1365‐1398記録)の「テオフィーロの息子を連れて行く聖人」(1370‐71)
ヤコポは画家一家の4男として生まれ、長兄アンドレアが有名なオルカーニャの通称で知られてます。ナルド、マッテオの兄二人も画家でした。オルカーニャの存命中は工房の一員として作品制作に携わることが殆どで彼単独の作品は残されていないようです。1368年、兄オルカーニャが死去しますが、それ以降、工房はヤコポに引き継がれました。1368年以降の作品ではヤコポ単独のものが多いとされてます。
その画風は長兄オルカーニャからの影響が強いものでした。


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ヤコポ・ディ・チオーネの「聖人の磔刑」(1370‐71)


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ヤコポ・ディ・チオーネの「聖パオロと信者たちと一緒に聖堂にいる聖ピエトロ」(1370‐71)


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Maestro della Predella dell'Ashmolean Museum (1360-1390活動)の「エジプトへの逃避」(1370‐75c)


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Maestro della Predella dell'Ashmolean Museumの「ジョアッキーノの受胎告知」(1370‐75c)


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シルヴェストロ・デイ・ゲラルドゥッチ(フィレンツェ、1339‐1399)の「聖母被昇天」(1365c)


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マリオット・ディ・ナルド(フィレンツェ、1389‐1427記録)の「ご誕生」(1385c)


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マリオット・ディ・ナルドの「無実の3人の男を救う聖二コラ」(1389)


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マリオット・ディ・ナルドの「受胎告知」(1385c)


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14世紀後半のフィレンツェ派画家の「出産の聖母」(1375‐80c)


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フランチェスクッチオ・ゲッシ(ファブリアーノ、1359‐1395記録)の作品かも知れない「ピエタのキリストと幼きキリストへの崇拝」(1372‐73)


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バルトロ・ディ・フレディ(シエナ、1352‐1410記録)と工房による「羊飼いの礼拝」(1383‐88)


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バルトロ・ディ・フレディの「ジョアッキーノの受胎告知」(1388‐88)


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ピエトロ・ロレンツェッティ工房の「磔刑」(1335c)


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ジョヴァンニ・ディ・パオロ(シエナ、1398c‐1482)の「福音書記者」(1450‐60)


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アンドレア・ダ・フィレンツェの「聖パオロと大天使ミケーレ」(1370‐77)


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アンドレア・ダ・フィレンツェの「聖アゴスティーノ?と聖ジュリアーノ」(1370‐77)


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ジョット・ディ・ボンドーネ(ヴェッキオ・ネル・ムジェッロ、1267c‐フィレンツェ、1337)の「ステファネスキの祭壇画」(1320‐25)
この絵画館を代表する作品の一つです。残念ながら裾絵2点が欠落してます。


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中央パネル


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向かって左のパネル


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向かって右のパネル


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裾絵


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実は、この祭壇画は表と裏の両面に描かれてます。(どちらが表なのか、私には分かりません)


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この作品は必見です。


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中央パネル


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向かって左のパネル


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向かって右のパネル


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向かって左の裾絵


P2130650
中央の裾絵


P2130642
向かって右の裾絵


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(つづく)