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ヴォルテッラ大聖堂の鐘楼と洗礼堂が見えてます。


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今回は少し長くなってしまうので、2つに分けて掲載することにしましょう。


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洗礼堂がドゥオーモの前に立ってます。


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洗礼堂は勿論ドゥオーモのものです。


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洗礼堂


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1957年、ピオ12世によってBasilica Minoreに昇格しました。
正式名は、Basilica Minore e Cattedrale di Santa Maria Assuntaと言います。


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ヴォルテッラ司教区の司教座が置かれてます。


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この地に建てられた教会が何時頃からあったのか明確になってませんが、聖母に奉献する教会が9世紀から存在していたことは記録によって確認されてます。
その建物は1117年の大地震によって崩落してしまったので、、その直後から再建されたロマネスク様式の建物が現在の外観となってます。
建物の完成前の1120年に教皇カッリスト2世によって奉献されました。


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再建当時、司教座はサン・ピエトロ教会に置かれていましたが、1472年のフィレンツェ軍に侵攻の際、大きな被害を受けてしまいました。それを機に、同年、司教座はこの教会に移され現在に至ってます。


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13世紀中ごろ、二コラ・ピサーノが建設に携わるようになり、このロマネスク様式のファサード装飾も彼の手になるものです。


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この円柱はヴォルテッラのローマ遺跡のローマ劇場から持ってきたものです。


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13世紀頃、遺跡の保存という概念はなかったのでしょうね。


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ファサードの窓


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鐘楼は、再建時にあったものを1493年に差し替えられたものです。差し替えの理由は不明のようです。


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高さ28mの鐘楼


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鐘楼の横にある彫刻です。聖人たちは誰でしょうか?


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ロマネスク様式の外観は素晴らしいものがありますが・・・・・


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拝観しました。


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三廊式、ラテン十字形の聖堂内部です。


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新しい列柱が外観のロマネスク様式とまるで違った印象を与えます。


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12世紀の創建以来、13世紀に行われた拡張、14世紀の合唱隊席などの追加、16世紀の大掛かりな改修、そして19世紀の改修を経ているので、創建時の姿は微塵も残っていません。
そうは言っても、数々の芸術作品があるので、私にとっては魅力があります。


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装飾過多とも言える格子天井は16世紀の改修時に制作されました。


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一見、トスカーナ特有の緑と白の大理石を組み合わせた壁と思わせますが、19世紀の改修の際、塗料で塗り分けられて作った模様なんですね。唖然としました。


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この辺はガックリです。


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味気ない柱頭
外観がロマネスクでも内部がロマネスクのまま、という教会は本当に少ないですね。


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左側廊


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右側廊


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主祭壇


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後陣天井の装飾(16世紀)
では、次に祭壇画やフレスコ画などに移ります。


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ヴァザーリの協力者だったPieter de Witte (1540-1628) の「天上の聖母と聖人たち」(1578)


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フランチェスコ・クッラディ(1570‐1666)の「聖母の誕生」(1598)


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私には分かりません。


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ジョヴァンニ・バッティスタ・ナルディーニの「聖母の教会への出現」(1590)


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礼拝堂の名称を控えてくるのを忘れました。


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マッテオ・ロッセッリの「聖カルロ・ボッロメオに顕現する聖母子」(17世紀)


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グイド・レーニの「マグダラのマリア」(1634)


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フランチェスコ・ブリーニ(1540c‐1586)の「無原罪の御宿り」


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制作者不明の「磔刑像」(18世紀)


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後編は聖堂内の芸術作品の続きと洗礼堂です。
(つづく)