
突き当りに教会の身廊が見えます。

サンタゴスティーノ広場です。

広場に2つの教会が建ってますが、こちらはサン・ピエトロ教会です。

サン・ピエトロ教会の先にサンタゴスティーノ教会の身廊があります。

1280年創建、1298年に完成したロマネスク・ゴシック様式の建物です。

奉献は1298年に行われました。その後、修道院が併設されました。

創建以来、大掛かりな改修は一度も受けることなく、創建時の姿を今もほぼ留めていると言われてます。

地味な感じがする外観です。

ファサード側の出入り口が開いていることは稀で、通常は身廊側の出入り口から中に入ります。

中に入りました。

美術品の宝庫というべき教会です。

単廊式で、左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。

木組みの梁の天井です。

主祭壇を含めて、後陣に3つの礼拝堂があります。

ファサードの裏にも礼拝堂があります。
ファサード裏の右側(この写真では左)の礼拝堂から右側の壁の礼拝堂を順々に見て回りました。

最初はサン・バルトロ礼拝堂です。

鉄製のフェンスに囲まれて見えにくいですが、ベネデット・ダ・マイアーノ制作の大理石で出来た祭壇です。



サン・バルトロ礼拝堂のフレスコ画は、セバスティアーノ・マイナルディ(サン・ジミニャーノ、1460‐フィレンツェ、1513)によって描かれました。

セバスティアーノ・マイナルディの「聖ジミニャーノと聖ルチアとバーリの聖二コラ」

次の礼拝堂に行きましょう。

右側の最初の礼拝堂です。

ルネッタの「ピエタ」と、その下にある「聖母子と聖人たち」の制作者が違います。

ヴィンチェンツォ・タマーニ(サン・ジミニャーノ、1492‐1530)の「ピエタ」

ピエル・フランチェスコ・フィオレンティーノ(フィレンツェ、1444‐1497以降没)の「聖母子と聖人たち」(1494)

向かって左

向かって右側

裾絵です。

向かって左側から順々に裾絵を見ました。



バルトロ・ディ・フレディ(シエナ、1330c‐1410)の「ピエタのキリストと聖母と福音書記者聖ジョヴァンニ」(14世紀後半)

詳細不明です。

右側の2番目の礼拝堂です。

リッポ・メンミによって描かれたフレスコ画です。

かなり痛みがあります。


右側の3番目の礼拝堂です。

トレンティーノの聖二コラの祭壇です。

この礼拝堂のフレスコ画はヴィンチェンツォ・タマーニによって1529年に描かれました。

シエナの彫刻家フランチェスコ・ヴァルダムブリーノ(シエナ、1363‐1435)の「聖アントニオ像」

トレンティーノの聖二コラ

聖ロッコ

聖オノフリオ

聖パオロ・エレミータ

次はバロックの礼拝堂です。

左右で制作者が異なります。

リッポ・メンミの「マグダラのマリア」(右)
バルトロ・ディ・フレディの「聖人たち」(左)

右側の壁にある祭壇画です。

アンニーバレ・マッツゥオーリ(シエナ、1658‐ローマ、1743)の「シエナの聖カテリーナの神秘な結婚」(17世紀末)

次は後陣の右の礼拝堂です。

サン・グリエルモ礼拝堂です。

礼拝堂の祭壇画はヴィンチェンツォ・タマーニの「聖母の誕生」(1523)です。

礼拝堂の壁はフレスコ画で覆われてます。フレスコ画のテーマは聖母の生涯です。

残念ながら落剝箇所があります。

「聖母の誕生」

「寺院への聖母の出現」

「聖母の結婚」

「聖母の死」

次は主祭壇になりますが、この辺で一息入れましょう。

(つづく)
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