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通りを左折すれば聖堂に出ます。


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聖堂の鐘楼が見えます。


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写真左は、サンティ・ルドヴィーコ・エ・ゲラルド祈祷所です。


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門を潜れば聖堂域内に入ります。


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サン・フランチェスコ聖堂です。
1226年、シエナのこの地に訪れていた聖フランチェスコは、死期が近いのを悟り、遺言の一部を弟子の書き取らせ始めました。1226年10月3日、聖フランチェスコは故郷アッシジで没しますが、その死後の間も無くして、この地に教会を建てることになりました。
そうして、1228年に創建され、ロマネスク様式の教会が1255年に完成したのです。


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しかし、14世紀初めには手狭になったので、拡張工事が1326年から1475年にかけて行わられ、ゴシック様式の教会となりました。


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ところが、1655年に火災によって、建物は大きな被害を受けてしまいましたが、大掛かりな修復は行われず、被害を受けた建物がそのまま使用されました。修復が行われたのは、1885年から1892年のことで、その際、新古典様式の建物となりました。


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ファサードの彫刻
彫刻の一部はゴシック様式時代にあったものとされていますが、具体的にどの部分なのか、私には全く分かりません。


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ルネッタの彫刻


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柱頭の装飾


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単廊式、エジプト十字形(タウの字)、ネオゴシック様式の内部です。新しく見えるのは、1655年の火災に対する修復が19世紀末に行われた結果です。


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左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。


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右側壁


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木組みの梁の天井
各礼拝堂の祭壇画やフレスコ画などを見て回りました。


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ディオニシオ・モントルセッリ(1653‐1709)の「聖ベルナルディーノの説教」


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デイフェーボ・ブルバリーニ(17世紀)の「聖ガルガーノの死」


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ピエトロ・ダ・コルトーナ(1596‐1666)の「聖マルティーナの死」


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ピエトロ・ソッリ(1556‐1622)の「天上のキリストと聖母と聖フランチェスコと聖アンドレア」


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ヤコポ・ズッキ(1541‐1590)の「聖母子と聖人たち」


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アレッサンドロ・カソラーニ(1552‐1607)とイラーリオ・カソラーニ(1558‐1661)の「受胎告知」


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ジローラモ・ディ・ベンヴェヌートの「磔刑と聖ジローラモ」


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右翼廊の礼拝堂です。


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天井に新しそうなフレスコ画が描かれてます。


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名無しの礼拝堂です。


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フランチェスコ・ナシーニの「聖エレーナ」


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何処から撮っても光っています。


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礼拝堂祭壇の左壁にある、パオロ・アルベルトーニの「キリストの復活」


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誰の墓でしょうか?


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ピエトロ・デ・ぺッツァティスの「聖ルイージ」(1901)


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ヤコポ・ディ・ミーノの「玉座の聖母子」(1400)


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墓と思いますが誰の墓でしょうか?


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ピエトロ・デ・ペッツァティスの「聖ルイージ」(1901)


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ヤコポ・ディ・ミーノの「玉座の聖母子」(1400)


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墓でしょうね。


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これは新しい作品です。
アルド・マルツィの「聖エリザベッタ」


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アンブロージョ・ロレンツェッティの「5人のフランチェスコ会修道士の殉教」(1335‐40)


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アンブロージョ・ロレンツェッティの「教皇ボニファチョ8世とトローサの聖ルドヴィーコ」(1335‐40)


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礼拝堂が並んでいます。


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リッチャルド・メアッチの「天国の鍵を受け取る聖ピエトロと福音書記者聖ジョヴァンニとシエナの聖カテリーナ」(1892)


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第4礼拝堂です。


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ジュゼッペ・カターニの「聖十字架」(1900)


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ピエトロ・ロレンツェッティの「磔刑」(14世紀)


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中央礼拝堂です。


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ステンドグラス


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アンドレア・ヴァンニの「玉座の聖母子(1398)


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フランチェスコ・ナシーニの「聖アンドレアの殉教」


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エリザベッタ・ナシーニの「天上の聖母子と聖ジローラモ」


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アウトゥーロ・ヴェリジャルディの「善き羊飼いとグレゴリオ3世と聖アンサーノ」


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その後ろにあるステンドグラス


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このトリッティコの制作者が2人います。
ピエトロ・デ・ペッツァティスの「聖フランチェスコ、「無原罪の御宿り」(1891)
アルド・マルツィの「聖マッシミリアーノ」(1973)


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礼拝堂の天井


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リッポ・ヴァンニの「聖母子と聖人たち」(1370?)


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チェーザレ・マッカ—リの「聖アンナと幼き聖母マリア」(1890)


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アントニオ・ボンフィーリの「聖トロフィーモの洗礼」


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詳細不明の「磔刑像」


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ソドマの「キリストの鞭打ち」


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アレッサンドロ・カソラーニとヴィンチェンツォ・ルスティカーニの「ラザロの蘇生」


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ジョヴァンニ・バッティスタ・ラマッチョッティ(1628‐1671)の「聖母の誕生」


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ジュゼッペ・二コラ・ナシーニ(1657‐1736)の「聖ジローラモの説教」


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アンドレア・ヴァンニのフレスコ画


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制作者不明の「ご訪問」


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制作者が作品の下に書かれてます。


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これは創建時のもの?


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このように礼拝堂が後陣に並んでます。


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次は旧修道院です。


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旧修道院です。


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キオストロとそれを取り囲む回廊です。


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これらの人たちは大学生です。


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修道院だった建物はシエナ大学の校舎として使用されてます。


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回廊の壁にフレスコ画があるのが普通ですが・・・・


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ルネッタ上の浮彫


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中央礼拝堂前から見た出入口方向です。


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外に出ました。


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ロレンツェッティ兄弟のフレスコ画などの古い作品が素晴らしい反面、19世紀末に制作されたトリッティコが妙に目立ちました。
火災のあと、大掛かりな修復が19世紀末に行われるまで殆ど放置されていた影響が、多方面に出ていました。


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サン・フランチェスコ広場


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(おわり)