
サンタンブロージョ広場はもう直ぐです。

サンタンブロージョ広場です。
中世の頃、ここは城壁外の田舎でした。

サンタンブロージョ教区教会です。
393年、聖アンブロージョがこの地に留まったとされている。その地の上に教会が建てられましたが、建設された年が正確に分からないものの、998年に記録に教会の存在が記されています。

1284年から1310年にかけて、アルノルフォ・ディ・カンビオの設計によって、建物が再建されました。

現在の建物は、17世紀に彫刻家ジョヴァンニ・バッティスタ・フォッジーニ(1652‐1725)の設計によって再建された三代目の建物です。

入口扉上ルネッタのフレスコ画

鐘楼

17世紀に再建されたとは思えないほどの古風な造りの内部です。

フレスコ画、祭壇画の傑作が並ぶ教会として、美術ファンには非常に有名です。

単廊式です。

木組みの梁の天井です。
この教会の祭壇を飾っていた3点の傑作がウッフィツィ美術館に移されています。先ず、それらを紹介しましょう。

ボッティチェッリの「サンタンブロージョの祭壇画」

フィリッポ・リッピの自画像が描かれている有名な作品です。

マザッチョとマゾリーノの有名な作品です。

少し脱線しました、現在の教会に話を戻します。
主祭壇
中央礼拝堂を含めて、後陣に3つの礼拝堂があります。

中央礼拝堂後陣のフレスコ画はありません。
では、各礼拝堂の祭壇画やフレスコ画などを見ていきましょう。

ジョヴァンニ・ディ・バルトロメオ・クリスティアーニ(1340‐1398)の「聖母子と聖人たち」

ロレンツォ・ディ・ビッチの「聖母子と聖人たちのトリッティコ」

これは複製です。前述のように本物はウッフィツィ美術館にあります。

フィレンツェ派無名画家の「磔刑」(1475‐1500c)


Maestro della Cappella Rinucchini の「授乳の聖母」(1365‐70)

これがあるのは有難いです。

フィレンツェ派無名画家の「受胎告知」(1301‐1350)

これがない作品も幾つかあります。

ニッコロ・ジェリーニに帰属する「十字架降下」

上のフレスコ画のシノピエ

アレッソ・バルドヴィネッティの「天上の聖母と聖人たち」

これもあるので、便利です。

ロッビア一族の彩釉テラコッタ「聖母と2天使」

これは詳細不明です。

ピエトロ・ディ・ミニアートの「聖セバスティアーノの殉教」(1390‐95)


アンドレア・ボスコーリ(1560‐1607)の「ご訪問」(1597)


これはアンドレア・デル・タッソ(フィレンツェ、1463‐1500c)の代表作です。


コジモ・ロッセッリの「天上の聖母子と聖アンブロージョと聖フランチェスコ」(1498‐1501)


ラッファエッリーノ・デル・ガルボの「受胎告知と聖人たち」(1521‐30)


詳細不明

ルイージ・アデモッロ(1764‐1849)の「最後の晩餐」(1832‐33)
19世紀のフレスコ画ですが、意外にも保存状態が良くありません。

シノピエ

ルイージ・アデモッロの「嬰児虐殺」

Cappella del Miracolo です。

ミーノ・ディ・フィエゾレの祭壇(1481-83)

天井のフレスコ画はコジモ・ロッセッリによって描かれました。


礼拝堂側壁のフレスコ画もコジモ・ロッセッリの作品です。


上のシノピエ

一見の価値がある教会です。

修道院が併設されていましたが、現在は閉鎖されてます。

旧修道院の建物です。

旧修道院のキオストロ

サンタ・クローチェ教会から至近にあります。

(おわり)
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