
次はサン・ベルナルド教会です。

古そうな外観ですが、よく見ると新しい建物と分かります。
1340年創建、1375年に完成したロマネスク様式の建物は第二次世界大戦の爆撃によって完全に破壊されてしまいました。現在の建物は、元の建物の形を忠実に模して戦後に再建されたものです。

ファサード横にあります。

ロッビア一族?による「聖母子」

単廊式、ロマネスク様式の内部です。戦後にオリジナルの形で再現されたロマネスク様式なので、「ネオ・ロマネスク」と書いた方が適当でしょうか?

左側壁

右側壁

木組みの天井

主祭壇と後陣

詳細不明の磔刑像

アンジェロ・ディ・ロレンティーノの「玉座の聖母子と聖ベネデットと聖ベルナルド」(1511)

17世紀の無名画家の「砂漠の洗礼者聖ジョヴァンニ」

17世紀の無名画家の「聖母子と聖ベネデットと聖ベルナルド」


これは現代の作品でしょうね。

現代?の「キリストの洗礼」
実は、この教会は傑作美術品があることで有名でした。幸いにも、その殆どの作品は20世紀前半までに取り外され、戦禍に遭うことなく各地の美術館で展示されてます。
祭壇画は元あった教会で見たいと思いますが、戦禍の前に取り外されて無事だったこともあるので、その良し悪しをあれこれ言えないと思います。

取り外されて無事だった作品の例を挙げましょう。
フィリッポ・リッピの「聖母戴冠と聖人たち」です。ヴァチカン絵画館にあります。

立ち去る前にもう一度見ました。

祭壇前から見た出入口

次はサンタゴスティーノ教会です。

正午を過ぎなので、平日ならば扉が閉まる時刻ですが、日曜朝のミサが比較的遅い時間から始まるサンタゴスティーノ教会は日曜日の昼下がりでも大体開いてます。

サンタゴスティーノ広場

教会は開いていました。

1257年創建のロマネスク様式の教会ですが、その後、3回の大工事によって、ルネサンス、バロック、ロココ様式に改修されました。基本的に初代の建物は残されているものの、改修工事を経た現在の外観はヘンテコな感じがします。

拝観しました。

左側廊

右側廊

15世紀末の無名画家の「聖ベルナルディーノと聖ジローラモとアンティオキアの聖イグナツィオ」(1498)

現代画家の「ご誕生」(1982)




主祭壇



スピネッロ・アレティーノの「玉座の聖母子と聖ヤコポと聖アントニオ・アバーテ」(1377)


ヴァザーリがこの教会について書いた文書が残っているのですが、その記述によればピエロ・デッラ・フランチェスカなどの作品を含めて数々の傑作があったとされてます。


ドメニコ・ペコリ、ニッコロ・ソッジなどに描かれた「割礼」(1506)
バラバラになっていたのを国立中世近代美術館の努力によって、ここまで修復されたそうです。



外に出ました。

正午をかなり過ぎたものの、教会の拝観を優先したのでお腹が空きました。

イタリア通は混雑していました。夕方、ホテルのスタッフからジョストラが日曜日にも開催されると間違えて来た人が多かったと聞きました。ジョストラは土曜日です。

迷わず何時もの店に向かいました。


混雑していると予想していましたが、空いていました。


お腹が空いていたので、アルコールは控えめにして量がある料理を注文したのですが、この前菜だけで腹八分目くらいになりました。



完食しました。

ドルチェは無理でした。

前菜が効きました。食べ過ぎだったので消化薬を飲みました。


腹ごなしの散歩です。

祭りで疲れたのか、地元の人たちが元気がなさそうに見えたのは私の気のせい?

明らかに前夜の飲み過ぎと言う人が午前中にいました。

グランデ広場に行こうとしてたのですが、道を間違えたようでした。

街角のフレスコ画を発見!

これです。


地図を持っていても地図を見ないで適当に歩く性分なので、時々自分自身で呆れることがあります。


これで自分が何処にいるのかが分かりました。



この通りを真っ直ぐ行けばグランデ広場に出ます。

昼休みと見え、撤去作業は中断されていました。

この辺の盛土は撤去されていました。


キリがないので、この辺で終わりにしましょう。

(おわり)