
モンテロッソ・アル・マーレは、5つの村の西端にある、人口1,464人のリグーリア州ラ・スぺツィア県にあるコムーネです。

ヴェルナッツァ、レヴァントなどの分離集落があります。

トンネルを通ってチェントロに向かいました。

日差しは一瞬だったようで、黒い雲に空が覆われてきました。

風が強くなると共に海が荒れてきました。

FSの鉄道橋が海岸とチェントロの間にあります。

見えている時計塔は、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教区教会の鐘楼です。

断崖絶壁が多く海水浴に不適な場所ばかりのチンクエ・テッレにあって、この砂浜一帯は海水浴場になってます。

Torre Aurora


鉄道橋を潜りチェントロに入りました。

ガリバルディ広場

昼食後の昼休みの時間なので、気怠い雰囲気が漂う広場です。

友人にDINKSがいますが、若いころから海外旅行にバンバン出かけ、国内に別荘を構えるなど派手な生活しています。子供がいないので、使える金が多いからできる訳です。考えてみれば、子供の養育には随分お金がかかりましたが、その費用がなければ私にもそのような生活ができたわけです。でも、子供がいて良かったとつくづく感じる昨今です。

美術ファンにとって、チンクエ・テッレは殆ど見どころがないので、少々退屈でしょうね。

私は、美術関係については全く期待していませんでしたが、海が荒れて、期待していた新鮮な魚料理を食べることが出来なかったのが残念でした。

広場の中心に立つガリバルディ像

次はサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。



写真左手前がサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会です。

13世紀に創建され、14世紀初めに完成したゴシック様式の教会です。

奉献は1304年に行われました。黒と白の大理石を組み合わせたファサードは1307年に完成しました。

バラ窓

ルネッタ上の「キリストの洗礼」のフレスコ画

鐘楼は、17世紀の地震によって倒壊したので、18世紀に再建されたものです。

中に入りました。

アンバランス!

13-14世紀に建設されたにしては調和を欠いてます。

17世紀に一旦バロック様式に改装されました。

ところが1963年から1964年に行われた改修の際、元のゴシック様式に戻されました。そのため、バロック様式が一部残るネオ・ゴシック様式の内部なので、しっくりしないのです。

1743年に制作された主祭壇

18世紀の無名彫刻家の「ピエタ」

ルーカ・カンビアーソの「ロザリオの聖母」(16世紀)

17世紀のジェノヴァ派無名画家の「磔刑」


ルーカ・カンビアーソ派芸術家の「ロザリオの聖母」(16世紀)

左側廊

右側廊

残念ながら優れた美術作品がないようです。




フレスコ画があったと思いますが、すべて塗りつぶされたようで真に味気ない教会です。

外に出たら、小雨が降っていました。


まだ傘を差すほどではありません。

ところが雨が急に強くなったのです。そうやら運が尽きたようです。

次はサンタ・クローチェ祈祷所です。

見えてきました。

15世紀末に創建され、16世紀前半に完成したサンタ・クローチェ祈祷所です。


17世紀に現在の黒と白の大理石を使った縞模様のファサードが完成したそうです。


派手な感じがする内部です。

左側壁

右側壁

主祭壇

後陣の装飾




外に出たら土砂降り

あの下で雨宿りをしたのですが、雨が弱まる気配がありません。


街歩きはもう無理です。

この下に一時避難

リオマッジョーレに戻ることにしました。

濡れたついでに街歩きを再開。




小さなチェントロなので、これでほぼ全部見たことになります。


教会の身廊横を通ってガリバルディ広場に行きました。

駅に向かう前にバールで一服しました。

この上にサン・フランチェスコ教会がありますがパス。


雨に濡れずに済むトンネルが有難かった!

向こうの半島は雨で煙っていました。


駅に着きました。

(おわり)