
グロッサの塔から展示室に戻りました。

次の部屋です。

バルトロメオ・ネローニ通称イル・リッチョ(シエナ、1505c‐1571)の「聖母子と聖シジスモンドと聖ロッコ」(1540c)


15世紀前半のフィレンツェの木工工房の「カッソーネ」

サン・ジミニャーノの彫刻家と画家による「磔刑」(1520‐30c)


今までの展示とは少し違ったものです。

北イタリア(ミラノ?)の武具職人の「兵士用ヘルメット」(1390‐1400c)

狩猟用ナイフ(16世紀末‐17世紀初頭)

17世紀初め頃のサン・ジミニャーノの家具工房の「カッソーネ」

マガーニャ(シエナで16世紀初め頃に活動)の「幼きキリストへの崇拝」(1510‐15c)
マガーニャは、ソドマやドメニコ・ベッカフーミのサークルに所属して活動していました。

ピエトロ・トッリジャーノ(フィレンツェ、1472‐シヴィーリア、1528)の「聖グレゴリオ」(1496c)

ピエトロ・トッリジャーノの「聖フィーナ」(1496c)


次の部屋です。

ダンテの間です。

1300年、ダンテはフィレンツェ大使としてサン・ジミニャーノに訪れ、訴訟を提起したのですが、その際、この部屋に赴いたことに「ダンテの間」が由来しています。

部屋の壁はフレスコ画で埋め尽くされてます。


リッポ・メンミの「マエスタ」(1317)
どこかで見たような気がしませんか?
シエナのプッブリコ宮(市庁舎、シエナ市立美術館)に描かれたシモーネ・マルティーニの「マエスタ」(1312‐15)に非常に似ています。
リッポ・メンミは、シモーネ・マルティーニの義弟ですが、シモーネの追随者でした。シモーネの「マエスタ」の制作に協力したか、シモーネの「マエスタ」を見て、強い影響を受けて、この作品を制作したのでしょう。

シエナ・プッブリコ宮のシモーネ・マルティーニの「マエスタ」(1312‐15)
ご参考までにシモーネの「マエスタ」の写真を載せておきましょう。

リッポ・メンミの「マエスタ」に戻りましょう。












ダンテ像




「マエスタ」をもう一度見てから外に出ました。

(おわり)