
1251年創建、1294年に完成したロマネスク様式のサンタゴスティーノ教会です。ファサードが新しく見えますが、それは18世紀に再建されたからです。

ファサードの横にあるのが修道院です。修復が何度も行われた修道院ですが、その外観は創建時の姿を今も留めていると言われてます。

案内に従って、先ずプレセーペを見ることにしました。

プレセーペは修道院に向かう廊下の一角にあります。

修道院の中庭

キオストロ回廊がありません。

鐘楼

プレセーペの入り口

1977年に造られたプレセーペですが、2003年に一部造り直されたそうです。






この扉からプレセーペから教会の中に入ることが出来ます。

単廊式、ロマネスク様式の内部です。

16世紀に8つのアーチによって天井を支える構造に改造されました。
祭壇画、フレスコ画を見て回りました。

制作者不詳の「聖セバスティアーノの殉教」

ヴィルジリオ・ヌッチ(グッビオ、1542/1545-1621)に帰属する「十字架降下」

オッタヴィアーノ・ネッリ(グッビオ、1375‐1444)と工房の「聖母子と聖人たち」


フェリーチェ・ダミアーノ(グッビオ、1530c‐1608)の「聖アゴスティーノの洗礼」(1594)

ジョヴァンニ・バッティスタ・ミケリーニ(グッビオ、1606/1613-1679)に帰属する「トレンティーノの聖二コラ」

オッタヴィアーノ・ネッリの「3聖人」


制作者不詳の「聖母子」
少し新しい作品のように思います。

ヴィルジリオ・ヌッチに帰属する「玉座の聖母子と聖アゴスティーノと聖フランチェスコと寄進者」

ヴィルジリオ・ヌッチの「井戸のサマリア女」

主祭壇と後陣

素晴らしい後陣のフレスコ画です。
オッタヴィアーノ・ネッリの「最後の審判」

中央礼拝堂のフレスコ画はオッタヴィアーノ・ネッリによって15世紀初頭に制作されました。

天井

フレスコ画のテーマは「聖アゴスティーノの生涯」です。

全26画面から成ってます。





教会内部のすべて壁にフレスコ画が描かれていたそうですが、残されているのはごく一部となってしまったそうです。


無名画家作「羊飼いの礼拝」(17世紀初め)

ヴィルジリオ・ヌッチに帰属する「聖母被昇天と聖人たち(聖ジローラモ、聖アゴスティーノ、聖モニカ、聖フランチェスコ」(16世紀)

中央の枠内は無名画家作「Madonna di Soccorso」(1485)
その周りの聖人はピエランジェロ・バジ―リ(グッビオ、1567から記録‐1604没)の作品と帰属されてます。

ジョヴァンニ・マリ・バルダッシーニ(グッビオ、1537から記録‐1601没)の「聖母子と洗礼者聖ジョヴァンニとアレッサンドリアの聖カテリーナ」(1595)

フェリーチェ・ダミアーノの「磔刑」(1609)

(おわり)