イタリア芸術を楽しむ

イタリアの魅力を味わい尽くすには、一生に何度旅をすれば足りるだろう。芸術の宝庫にして、歴史の生きた証であるイタリア。 惹き付けて止まない絵画、彫刻、歴史的建造物、オペラなど、芸術の宝庫であるイタリアを楽しむブログです。 記事は一日に一つアップしています。記事の見方ですが、例えば「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その4)」は2017年10月20日にアップしました。各記事にカレンダーが表示されてますが、カレンダー上の2017年10月21日をクリックして頂ければ「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その5)」になります。(その3)は2017年10月20日となります。 BY:シニョレッリ

カテゴリ:美術館 > プラート市立美術館(プレトリオ宮美術館)

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18世紀のローマ派逸名画家作「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ広場の景観」


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18世紀のローマ派逸名画家作「サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂後陣の景観」


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ピエトロ・グラツィアーニ(ナポリ、18世紀後半活動)の「戦闘」(18世紀後半)


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ピエトロ・グラツィアーニの「戦闘」(18世紀後半)


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ピエトロ・グラツィアーニの「戦闘」(18世紀後半)


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ピエトロ・グラツィアーニの「戦闘」(18世紀後半)


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カスパーレ・ロペス(ナポリ、1650‐フィレンツェ、1732)の「花」(17世紀末)


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ガスパーレ・ロペスの「花」(17世紀末)


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18世紀のローマ派逸名画家作「晩秋」(18世紀)


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18世紀のローマ派逸名画家作「夏」(18世紀)


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W. Van Orlen (18世紀)の「鳩」(1748)


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マリア・ルイーザ・ラッジ(ジェノヴァ、1742‐ローマ、1813)の「ブドウの収穫」(18世紀後半)


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マリア・ルイーザ・ラッジの「廃墟がある理想的な景観」(18世紀後半)


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マリア・ルイーザ・ラッジの「収穫期」(18世紀後半)


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マリア・ルイーザ・ラッジの「廃墟がある理想的な景観」(18世紀後半)


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Gaspar Van Wittel (ユトレヒト、1653‐ローマ、1736)の「海」(18世紀)


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マリア・ルイーザ・ラッジの「廃墟がある理想的な景観」(18世紀後半)


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マリア・ルイーザ・ラッジの「廃墟がある理想的な景観」(18世紀後半)


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Franz Werner Von Tamm (Amburgo, 1658- Vienna, 1724)の「花の静物画」(17世紀末)


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Jan Van Kessel (Anversa, 1626-1679)の「果物と野菜の静物画」(17世紀後半)


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Jan Van Kesselの「果物の静物画」(17世紀後半)


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Franz Werner Von Tammの「花の静物画」(17世紀末)


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最上階の4階に向かいました。


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アレッサンドロ・フランキ(プラート、1838‐1914)の「受胎告知」(1884)


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アレッサンドロ・フランキの「ご誕生」(1884)


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アレッサンドロ・フランキの「井戸のサマリア女」(1884)


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アレッサンドロ・フランキの「無原罪の御宿リ」(1904)


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Adorf Von Stuerler (Versailles, 1802- Parigi, 1881)の「ロレンツォ・バルトリーニの肖像」(1845)


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アントニオ・マリーニ(プラート、1788‐1861)の「聖母子」(1843以降)


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彫刻が展示されているコーナーです。


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現代画も展示されてます。


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ロレンツォ・バルトリーニ(サヴィニャーノ・ディ・プラート、1777‐フィレンツェ、1850)の「マリーナ・グレーヴァ伯爵夫人の彫像」(1821)


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ロレンツォ・バルトリーニの「フィラトリーチェ」(1846)


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ロレンツォ・バルトリーニの「慈愛」(1820‐40)


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ロレンツォ・バルトリーニの「トーマス・ウィルソンを供養する浅浮彫」(1820c)


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ロレンツォ・バルトリーニの「無垢な者の眠り」(1820)


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窓からの景観


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現代彫刻が展示されてます。


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19世紀の画家たちの肖像画


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ジュゼッペ・チャルディ(ヴェネツィア、1875‐クイント・ディ・トレヴィーゾ、1932)の「家族の肖像」(1846)


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アレッサンドロ・フランキの「イタリア王ウンベルト1世の肖像」


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部屋のフレスコ画


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(おわり)

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次の部屋です。


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大きな作品が並べられてます。


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部屋の壁にあるタベルナコロです。


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フランチェスコ・ディ・ミケーレ(フィレンツェ、14世紀末活動)の「聖母子のタベルナコロ」(1382c)


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部屋の壁にあるフレスコ断片


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ジョヴァン・ドメニコ・フェッレッティ(フィレンツェ、1692‐1768)の「受胎告知」(1726)


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フランチェスコ・コンティ(フィレンツェ、1682‐1760)の「栄光のアレッサンドリアの聖カテリーナ」(1734)


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シジスモンド・ベッティ(フィレンツェ、1700‐1775c)の「トレンティーノの聖二コラに顕現する聖母子」(1726)


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マリオ・バラッシ(フィレンツェ、1604‐1667)の「内臓を取られた男を蘇生させるトレンティーノの聖二コラ」(1648)


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ドメニコ・サルヴィ(ピサ、1653‐1667活動)の「聖ロモーロと天使」(1661)


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ジョヴァンニ・ビリヴェルト(フィレンツェ、1585‐1644)の「受胎告知」(1630)


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サンティ・ディ・ティート(ボルゴ・サン・セポルクロ、1536‐フィレンツェ、1603)の「パンと魚の増加」(1603)


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アレッサンドロ・アローリ(フィレンツェ、1535‐1607)の「聖フィリッポ・ベニッツィの奇跡」(1603)


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アレッサンドロ・アローリの「聖ジョヴァンニ・グアルベルトの奇跡」(1603)


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部屋の壁にあるフレスコ断片


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マリオ・バラッシ(フィレンツェ、1604‐1667)の「聖ジュゼッペと幼きキリスト」(1656)


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ジョヴァンニ・バッティスタ・ナルディーニ(フィレンツェ、1535‐1591)とジョヴァンニ・バルドゥッチ(フィレンツェ、1560c‐ナポリ、1631以降没)の「シエナの聖カテリーナの神秘な結婚」(1588‐91)


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レオナルド・マスカーニ(プラート、1560‐1621)の「聖マッテオの召命」(1618)


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マリオ・バラッシ(フィレンツェ、1604‐1667)の「聖母子と聖ドメニコ」(1656‐57)


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部屋の壁に描かれた聖クリストフォロ


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詳細不明です。


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詳細不明


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フレスコの説明がありません。


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フランチェスコ・モランディ―ニ通称イル・ポッピ(ポッピ、1544c‐フィレンツェ、1597)の「大天使ラッファエーレとトビオーロ」(1572‐73)


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パオロ・デリ・オルガーニ(プラート、1522‐1575)の「割礼」(1570)


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壁のあちこちにあるフレスコ断片


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3階に向かいました。


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プレトリオ宮の時計の機械部分(1858)


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3階の窓越しの眺め


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ステファノ・ガエターノ・ネーリ(プラート、フィレンツェで18世紀活動)の「ピエトロ・レオポルド・ディ・ロレーヌの肖像」(18世紀後半)
ピエトロ・レオポルドがプラート提督に在任していた1788年に、プレトリオ宮の一部に絵画館を設けましたが、その絵画館が現市立美術館の前身です。


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制作者不明の「サッソフェッラート作『祈る聖母』の複製画」(1700c)


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制作者情報不明の「ピアツェッタ作『聖アンドレア』の複製画」(1700c)


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制作者情報不明の「ピアツェッタ作『聖ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ』のコピー画」(1700c)


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プラチド・コスタンツィ(ローマ、1702‐1759)の「バテシバの水浴」


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18世紀のローマの逸名画家作「若い娘たちを傅かせる老人」


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ピエトロ・ナヴァッラ(ローマ、1631‐1714活動)の「静物画」(18世紀初頭)


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ピエトロ・ナヴァッラの「静物画」(18世紀初頭)


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ルドヴィーコ・ステルン(ローマ、1709‐1777)の「花瓶の花」(18世紀初頭)


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ルドヴィーコ・ステルンの「花瓶の花」(18世紀前半)


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カルロ・マイニエーリ(ローマ、1662‐1700活動)の「果物の勝利」(17世紀末)


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カルロ・マイニエーリの「果物の勝利」(17世紀末)
(つづく)

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ラッファエッリーノ・デル・ガルポ(フィレンツェ、1466‐1524記録)の「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」(1510c)


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フィリッピーノ・リッピ(プラート、1457‐フィレンツェ、1504)の「メルカターレのタベルナコロ」(1498)


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右側壁に描かれている聖ステファノとアレッサンドリアの聖カテリーナ


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左側壁に描かれている聖アントニオ・アバーテと聖マルゲリータ


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フィリッピーノ・リッピの「磔刑」(1500‐04)


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展示室の壁に描かれた「磔刑」(制作者情報不明)


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見事な展示です。


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フランチェスコ・ボッティチーニ(フィレンツェ、1446‐1498)の「聖母子と聖人たち(聖ジローラモ、聖フランチェスコ、パドヴァの聖アントニオ、とローザの聖ルドヴィーコ)」(1483)
保護のガラス板があるので、写真がうまく撮れません。


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ドナテッロ(フィレンツェ、1386‐1466)の「聖母子と2天使」(1415‐20)


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ベネデット・ダ・マイアーノ(フィエゾレ、1442‐1497)と工房の「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」(1480‐1500)


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ベネデット・ダ・マイアーノと工房の「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」(1480‐1500)


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ベネデット・ダ・マイアーノと工房の「授乳の聖母」(1490c)


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16世紀末の逸名彫刻家作「ベネデット・ダ・マイアーノの『聖母子』の複製」


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ベネデット・ダ・マイアーノと工房の「聖母子」(1500c)


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アンドレア・デッラ・ロッビア(フィレンツェ、1435‐1525)の「聖アントニオ・アバーテと2天使」(1492‐95)


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ベネデット・ブリオーニ(フィレンツェ、1460c‐1521)の「聖母子」(1500c)


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ドメニコ・ディ・ミケリーノ(フィレンツェ、1417‐1491)の「悔悛の聖ジローラモ」(1440c)


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ドメニコ・ディ・ミケリーノの「聖母の死」(1440c)


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ドメニコ・ディ・ミケリーノの「聖痕を受ける聖フランチェスコ」(1440c)


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部屋の壁に描かれたフレスコ画(詳細不明)


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2階展示室に向かいました。


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2階です。


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部屋の壁に描かれたフレスコ(詳細不明)


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独り占めは勿体ない。


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17世紀の画家たちの作品です。


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ニコラ・マリンコニーコ(ナポリ、1663‐1721)の「善きサマリア人」(1703‐06)


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チェッコ・ブラーヴォ(フィレンツェ、1601‐インスブルック、1661)の「セミラミス」(1630)
セミラミスはアッシリアの伝説的女王です。


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タッデオ・バルディーニ(フィレンツェ、1623‐1693)に帰属する「聖ジョヴァンニ・バッティスタの斬首」(17世紀後半)


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マッティア・プレティー(タヴェルナ、1613‐マルタ・ヴァレッタ、1699)と工房の「アガルの離縁」(1645‐50)


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Maestro del Lume di Candela (17世紀活動)に帰属する「キリストの嘲笑」(1620‐30)


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バッティステッロ・カラッチョロ(ナポリ、1578‐1635)の「我に触れるな」(1618c)
キリストが帽子を被ってる!!!


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フランチェスコ・ブリーナ(フィレンツェ、1546c‐1586)の「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」(1560c)


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Maestro della Madonna Parrish またはジュリオ・フランチャ(1487‐1545)作の可能性もある「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚と聖人たち」(1530c)


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ジョヴァン・バッティスタ・ナルディーニ(フィレンツェ、1535‐1591)の「キリストの受難」(1577‐80)


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ジョヴァン・バッティスタ・ナルディーニとジョヴァンニ・バルドゥッチ(フィレンツェ、1560c‐ナポリ、1631以降没)の「聖家族と聖ドメニコとシエナの聖カテリーナ」(1578)


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リドルフォ・デル・ギルランダイオ(フィレンツェ、1483‐1561)の「慈悲の聖母」


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リドルフォ・デル・ギルランダイオの「バルド・マジーニの肖像」(1525c)


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次の部屋です。


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16世紀の画家たちの作品が並んでます。


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マーゾ・ダ・サン・フリアーノ(フィレンツェ、1536‐1571)の「フランチェスコ1世・デ・メディチの肖像」(1570)


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ジョヴァンニ・マリア・ブッテーリ(フィレンツェ、1540c‐1606)の「美徳の寓意」(1590c)


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賢明


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信義


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節制
(つづく)

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ジョヴァンニ・ダ・ミラノ(コモ、1320c‐フィレンツェ、1369c)の「慈悲の病院のポリッティコ」(1355‐60c)
写真では分かりませんが、大きな作品です。プラートにあるSpedale delle Misericordia内礼拝堂の祭壇を飾っていました。


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玉座の聖母子


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アレッサンドリアの聖カテリーナ、聖ベルナルド


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聖バルトロメオ、聖バルナバ


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裾絵は上下二段からなってます。上段中央は受胎告知


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アレッサンドリアの聖カテリーナの殉教、聖ベルナルドのミサ


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聖バルトロメオの殉教、聖バルナバの殉教


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下段の裾絵
キリストの誕生、マギの礼拝


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寺院への出現、園の祈り


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キリストの逮捕、カルヴァリオへの上り


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ピエトロ・ディ・ミニアート(フィレンツェ、1366‐1430c)の「サン・マッテオのポリッティコ」(1412‐13)
プラートのサン・マッテオ教会にありました。


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中央の聖母戴冠


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聖マッティア、聖マッテオ
保存状態が良くありません。


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右側は欠落


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裾絵は上下二段になってます。
マギの礼拝


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下段は聖マッテオの生涯の物語


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アンドレア・ディ・ジュスト(フィレンツェ、1423‐1450存在確認)の「サン・バルトロメオ修道院のポリッティコ」(1435)
Badia di San Bartolomeo alla Saccaにありました。


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中央の玉座の聖母子


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聖バルトロメオ、聖ジョヴァンニ・バッティスタ


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聖ベネデット、聖マルゲリータ


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プレデッラ


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マリオット・ディ・ナルド(フィレンツェ、1390c‐1424存在確認)の「サン・フランチェスコのポリッティコ」(1424)
フィリーネ・ヴァルダルノのサン・フランチェスコ教会にありました。


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玉座の聖母子と音楽天使たち


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聖ジャコモ・マッジョーレ、聖ジョヴァンニ・バッティスタ


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聖アンドレア、聖ベルナルド


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祈る救世主


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受胎告知する大天使


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受胎告知される聖母


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プレデッラ


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フィリッポ・リッピ(フィレンツェ、1406c‐スポレート、1469)とリッピ工房の「受胎告知と聖ジュリアーノ」(1460‐65)


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フィリッポ・リッピの「ご誕生と聖ジョルジョと聖ヴィンチェンツォ・フェラーリ」(1465‐67c)


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フィリッポ・リッピの「チェッポの聖母」(1452‐53)


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フィリッポ・リッピとフラ・ディアマンテ(テッラヌオーヴァ・ブラッチョリーニ、1430‐フィレンツェ?、1498以降没)の「チントラの聖母と聖マルゲリータと聖グレゴリオと聖トッマーゾと聖アゴスティーノと大天使ラッファエーレとトビアス」(1456‐66)
フラ・ディアマンテはフィリッポ・リッピの弟子です。


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次の展示コーナーです。


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フィリッピーノ・リッピの作品は東京に貸し出し中でした。


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ルーカ・シニョレッリ(コルトーナ、1445/1450-1523)とシニョレッリ工房の「聖母子と聖人たち(聖フランチェスコ、聖マルコ、聖キアーラ、アレッサンドリアの聖カテリーナ)」のトンド」(1515c)


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(つづく)

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トスカーナとフィレンツェの画家たちの素晴らしい作品を展示しているのが、プラート市立美術館です。


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プラートの行政の中心コムナーレ広場です。写真左は市庁舎です。


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広場に面して建っているのが、13世紀後半から14世紀初頭にかけて建設されたPalazzo Pretorioです。プレトリオ宮は長らく市庁舎や監獄として使用されてきました。


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プレトリオ宮に美術館が置かれるようになったのは1912年でした。それ以来、現在に至ってますが、1998年3月に建物の修復工事のため、美術館は閉鎖されてしまいました。プレトリオ宮は2013年9月に工事が終わりましたが、特別展が開催されるだけでした。従来の市立美術館としての再オープンは2015年3月頃だったと思います。
その間、旧サン・ドメニコ修道院にあるフレスコ画美術館で、市立美術館所蔵作品の一部が展示されていました。


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プレトリオ宮外壁にあるニッチのフレスコ画


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紋章


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修復工事前には、美術館の入り口は階段を上った1階(日本の2階)にありました。


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修復前はGalleiria Comunaleと呼ばれていました。


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修復前の入り口前からの広場の光景


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現在の名称はMuseo di Palazzo Pretorioとなってます。
多くの美術館や博物館が休館となる月曜日開館は有り難いですが、火曜日が休館なので要注意です。


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入館しました。
プレトリオ宮に修復工事が終わっても、美術館の再オープンまで時間がかかったことが入館して直ぐに納得できました。内装をすべて一新させて、展示室や展示作品を鑑賞し易いように変更したのです。
修復工事前の館内は薄暗く、古び過ぎていて、お世辞にも鑑賞し易いとは言えませんでした。


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これは何でしょうか? 紋章?


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ザノービ・ポッジ―ニ(フィレンツェ、1508‐1563)の「貴重品入れ」(1545‐55)


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17世紀の逸名画家作「プラートのドゥオーモ広場の景観」
現在の広場は敷石になってますが、それを除けば建物などの景観は現在と同じと言うことが分かります。


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オラツィオ・フィダーニ(フィレンツェ、1606‐1656)の「聖フィリッポ・ネリの幻視」(1656)
Palazzo Comunale内の礼拝堂にあった作品です。
以上4点作品は、制作された時代順に展示されている他の作品と時代が違うのですが、その理由が分かりません。


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ベルナルド・ダッディ(フィレンツェ、1290c‐1348)の「聖母子と4聖人」(1325‐35)
保護のガラス版に作品が覆われてます。


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中央パネルの聖母子


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アッシジの聖フランチェスコ、聖バルトロメオ


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聖バルナバ、アレッサンドリアの聖カテリーナ


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Maestro dell'Infanzia di Cristo(フィレンツェ、14世紀活動)の「聖母子と聖人たち」(1360c)


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非常に見易くなりました。鑑賞者の身になって内装が設計されたそうです。


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アーニョロ・ガッディ(フィレンツェ、1350‐1396)の「聖母子」(1392‐95)
プラートのサン・ドナート教会にあったフレスコ画です。


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Maestro della Madonna Straus(フィレンツェ、1390‐1400活動記録)の「ピエタのキリスト」(1390‐1400)


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ベルナルド・ダッディ(フィレンツェ、1290c‐1348)の「聖なるチントラの物語」(1337‐38)
プラート大聖堂の主祭壇にありました。
私は多翼祭壇画の裾絵のように思います。


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私の入館から退館まで、入館者は私一人でした。実に勿体ないと思いました。
建物の修復と内装の一新、それに要した時間と経費を考えると、プラート市当局の美術に対する情熱と姿勢に頭が下がります。
それらに応えることが観光に訪れる我々の責務ではないでしょうか。
フィレンツェに行かれたならば、少し足を延ばして、この美術館を訪れては如何でしょうか。行くだけの価値は十分にあると思います。訪れることが美術館の維持運営に資するのです。


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ルドヴィーコ・ブーティ(フィレンツェ、1555‐1611)の「フランチェスコ・ディ・マルコ・ダンディーニ」(1588)
フランチェスコ・ディ・マルコ・ダンディーニ(プラート、1335‐1410)派、プラートの中世の繁栄に寄与した大聖人です。当時、教皇庁があったアヴィニョンで大成功を収めましたが、旅先で記したフランチェスコの往復書簡(手紙)が当時の商習慣を知る上の一級資料とされてます。


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次の部屋です。


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部屋の壁に描かれたフレスコの紋章


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彩釉テラコッタの紋章


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東京に出張展示の表示


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詳細不明の受胎告知


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ロレンツォ・モナコ(シエナ、1370c‐フィレンツェ、1424)の「聖母子と4聖人」(1413c)


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中央パネル


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アレッサンドリアの聖カテリーナと聖ベネデット


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聖ジョヴァンニ・グアルベルトと聖アガタ
(つづく)

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