ヴァイオリンの街クレモナの一番の見所はヴァイオリン博物館です。
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FSのクレモナ駅で、タクシーでヴァイオリン博物館に行った時、ヴィオリーノと言うべきでしたが、うっかり「ムゼ―オ・ヴァイオリーンまで」と言ってしまい、運転手に笑われてしまいました。


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マルコーニ広場に博物館があります。


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Museo del Violinoがグリエルモ・マルコーニ広場のこの場所に新装オープンしたのは確か2013年の秋ごろだったと思います。


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Museo del Violinoの前身ストラディヴァリアーノ博物館がオープンしたのは1893年でしたが、マルコーニ広場の新しい建物に移転する前は、アラ・ポンツォーネ市立博物館があるPalazzo Affaitatiにありました。


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広場に立つアントニオ・ストラディヴァリ像


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広場に立つコントラバスのオブジェ


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Palazzo Comunaleなどにもヴァイオリンの名器が展示されていましたが、2013年秋以降、この博物館で纏めて展示されるようになりました。


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入館しました。


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展示室が10室あります。


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製造工房


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名器が展示されている部屋です。
アントニオ・ストラディヴァリ(クレモナ、1644c‐1737)の「Violoncell "Stauffer- ex Cristiani"」(1700)


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アンドレア・アマティ(クレモナ、1505c‐1577)の「Violino "Carlo IV"」(1566c)
アンドレア・アマティは、アマティ一族の初代でクレモナのヴァイオリン制作の先駆者的存在になりました。
この後、音楽ホールで行われた演奏会で、このヴァイオリンが使用されました。(後述)


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ジローラモ・アマティ(クレモナ、1548c‐1630)の「Viola "SWtauffer"」(1615)
ジローラモはアンドレア・アマティの息子で、父の死後、兄アントニオと共に父の工房を受け継ぎました。


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ニコロ・アマティ(クレモナ、1596‐1684)の「Violino "Hammerie"」(1658c)
ニコロは、ジローラモの息子で、アンドレア・アマティの孫です。アマティ一族のうち、ベストのヴァイオリン制作者と言われてます。


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見ただけでは名器であるとは分からない私です。


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裏側


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ジュゼッペ・グアルネリ "del Gesu" (クレモナ、1698‐1744)の「Violino "Stauffer"」(1734)


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裏側


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ロレンツォ・ストリオーニ(クレモナ、1744‐1816)のヴァイオリン(1770-80)


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上写真ヴァイオリンの裏側


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エンリコ・チェルーティ(クレモナ、1806‐1883)の「Violino "Stauffer"」(1868)


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裏側


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アントニオ・ストラディヴァリ(クレモナ、1644c‐1737)の「Violino "Clisbee"」(1669)
アントニオ・ストラディヴァリはニコロ・アマティの弟子でした。


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裏側


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アントニオ・ストラディヴァリの「Violino "Vesuvius"」(1727)


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裏側


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アントニオ・ストラディヴァリの「Violino "Il Cremonese"」(1715)


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裏側


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アントニオ・ストラディヴァリの「Chitarra "sabionari"」(1679)
ギターも制作しました。


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現代に制作されたギター


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アントニオ・ストラディヴァリのマンドリン(1700‐10)


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アントニオ・ストラディヴァリの「Violoncello "Chigiano"」(1682)


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ピエロ・ガルバーニのチェロ(1639)


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アントニオ・ストラディヴァリの「Violino "Hellier"」(1679)


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1988年にクレモナのマルコ・ノッリによって制作されたCntrabasso


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アントニオ・ストラディヴァリが使用した工具


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名器は実際に演奏された音色を聴かないと分かりません。そのため、博物館に隣接して室内楽のホールが設けられました。
この日は、ヴァイオリン奏者で音楽大学教授のフェデリーコ・グリエルモ氏による演奏が予定されていました。


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ホールの待合室


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中に入りました。


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写真右がフェデリーコ・グリエルモ氏で、手にしているヴァイオリンは名器展示室にあったアンドレア・アマティの”Carlo IX"です。
演奏中の写真はありません。


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素晴らしい音色の演奏に感動しました。
(おわり)