イタリア芸術を楽しむ

イタリアの魅力を味わい尽くすには、一生に何度旅をすれば足りるだろう。芸術の宝庫にして、歴史の生きた証であるイタリア。 惹き付けて止まない絵画、彫刻、歴史的建造物、オペラなど、芸術の宝庫であるイタリアを楽しむブログです。 記事は一日に一つアップしています。記事の見方ですが、例えば「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その4)」は2017年10月20日にアップしました。各記事にカレンダーが表示されてますが、カレンダー上の2017年10月21日をクリックして頂ければ「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その5)」になります。(その3)は2017年10月20日となります。 BY:シニョレッリ

カテゴリ:教会巡り > パルマの洗礼堂

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ベネデット・アンテラミの彫刻があるアーチの下に16のニッチ(壁龕)があります。


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16のニッチのうち、13のニッチにフレスコ画が描かれてます。あとの3つのニッチが扉となってます。
ニッチに描かれたフレスコ画を見て行きます。これらのフレスコ画は13世紀から15世紀に制作されたものですが、作品帰属がはっきりしないものが多いようです。


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Maestro del 1302 (エミリアで14世紀前半活動)の「ジェラルド・ビアンキ司教のニッチ」


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Maestro del 1302 (エミリアで14世紀前半活動)の「玉座の聖母子と天使と聖ジョヴァンニ・バッティスタとジェラルド・ビアンキ司教」


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次のニッチです。


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ブオナミコ・ディ・マルティーノ通称ブッファルマッコ(フィレンツェ、1290c‐1340)の「竜を退治する聖ジョルジョ」(1330‐36)


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ブオナミコ・ディ・マルティーノ通称ブッファルマッコ(フィレンツェ、1290c‐1340)の「キリストの洗礼」、「聖ジョヴァン・バッティスタの斬首」(1330‐36)


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次のニッチです。


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ベルトリーノ・ダ・ピアチェンツァの「玉座の聖母子と聖人たち」(14世紀)


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ベルトリーノ・ダ・ピアチェンツァのフレスコ画(14世紀)


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次のニッチです。


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ニッコロ・ダ・レッジョの「玉座の聖母子と2聖人」(14世紀)


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祭壇


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祭壇の後にあるニッチです。


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エセクトリ・デッラ・ヴォルタの「キリストの洗礼


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エセクトリ・デッラ・ヴォルタの「聖母子と4聖人」


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次のニッチです。


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14世紀のエミリアの逸名画家作「聖母戴冠」、「聖人たち」


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14世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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14世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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14世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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14世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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14世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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次のニッチです。


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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15世紀のエミリアの逸名画家のフレスコ画


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これで大体見終わりました。


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(おわり)

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洗礼堂の中に入りました。


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7,8年前に、ここで実際に洗礼式が行われているのを見ました。観光客を立ちリ禁止して洗礼式が行われると聞いたことがありますが、その辺はどうなっているのでしょうか。


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洗礼盤


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クーポラは、16本のコストローネ(肋材)から成る傘状になってます。


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クーポラの全面がフレスコ画で覆われてます。


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フレスコ画は、6つの同心円から成っており、テーマ毎に1つの同心円のフレスコ画が描かれてます。


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中心に近い赤色の同心円は、永遠の愛の赤い空を表現しているそうです。


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クーポラの中心から2番目の同心円に菱形が描かれてます。その菱形の中に星が描かれていて、その星はエルサレム上空に輝いているものとされてます。


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中心から3番目の同心円には、16本のコストローネで分けられた16の壁面に、12人の使途と4人の福音書記者が描かれてます。


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4番目の同心円には、キリストが描かれ、その左に聖母、キリストの右に聖ジョヴァンニ・バッティスタ、その他の壁面に13人の預言者が描かれてます。


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5番目の同心円には、聖ジョヴァン・バッティスタの生涯が12場面と4人の聖人が描かれてます。


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6番目の同心円には、アブラモ、自然の4要素(水、空気、土、火)、春夏秋冬の四季、聖母の生涯のエピソードが描かれてます。


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クーポラのフレスコ画は、グリスポロ・ディ・パルマ(パルマ、13世紀活動)とグリスポロ工房によって13世紀末に制作されました。


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フレスコ画の全場面の写真を撮ろうと思いましたが、見上げるのが辛くて直ぐに断念しました。


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上ばかり見ていると首が痛くなるし、やがて気持ち悪くなりました。


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制作するのが大変だったことでしょう。


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クーポラのフレスコ画はこのくらいで終わりにします。


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クーポラのフレスコ画の下に2層からなるギャラリーがあります。


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ギャラリーに何もないところが多いですが、ここに彫刻が置かれていたそうです。


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彫刻が置かれている場所があります。これらの彫刻は貴重な傑作とされてます。


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これらの彫刻を順を追って紹介しましょう。


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の傑作です。一部、アンテラミ工房の手が入っていると推察されてます。
左から、1月 水瓶座、2月 魚座


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左から3月 牡羊座、4月 牡牛座、5月 双子座


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の作品


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左の彫像は詳細不明です。
その右は、ベネデット・アンテラミの6月 蟹座、7月 獅子座


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左から8月 乙女座、真ん中は詳細不明、その右は9月 天秤座


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左から10月 蠍座、11月 射手座、12月 山羊座


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ギャラリーの説教壇


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3つの扉上ルネッタに彫刻があります。


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)と工房の「エジプトへの逃避」


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)と工房の「キリストの寺院への出現」


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)と工房の「アルピコルドを弾くダヴィデ」
(つづく)

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次はパルマ大聖堂の洗礼堂 Battistero di San Giovanniです。


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12世紀後半から13世紀前半に活動した彫刻家であり、建築家でもあったベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の設計によって、1196年に創建され、1216年に一応の完成をみたゴシック様式の建物で、最終的な完成は1270年とされてます。
ロマネスク様式からゴシック様式へと変わる過渡期におけるゴシック様式の建物です。


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八角形、五連窓の四層構造の上にブランド・アーチを持つ、高さ35mの建物です。


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ブラインド・アーチの上に8本の尖塔がありますが、高さと形状は不均一となってます。


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先ず、外側の彫刻などを見て行きます。


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入口扉が3つありますが、正面扉 Portale della Madonnaから見て行きました。


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Portale della Madonna上ルネッタの彫刻は、ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の「マギの礼拝」です。


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正面扉の柱


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正面扉、向かって右側の柱


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柱頭


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)と工房による彫刻


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ゾオーフォロ(zooforo 人獣帯状装飾)と呼ばれている彫刻が75あります。


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ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1210c)と工房によってズオーフォロが作られました。


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柱頭


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殆どがオリジナルのものです。


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柱頭


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Zooforo


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Portale del Giudizio上ルネッタは、ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の「最後の審判」


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Portale del Giudizioの左


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Portale del Giudizioの右


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人獣帯状装飾


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Zooforo


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3つ目の扉Portale delle Vitaです。


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ルネッタの彫刻は、ベネデット・アンテラミ(ヴァル・ディンテルヴィ、1150c‐1230c)の「バラハムの伝説」


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横を見ました。


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外側は大体見たようです。


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(つづく)

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