
ピアチェンツァ旧市街の中心カヴァッリ広場です。

広場の東南に教会があります。

13世紀後半の皇帝派の有力貴族ウンベルティーノ・ランディがパトロンになって、フランチェスコ会修道士によって1278年から1363年に建設されたロンバルディア・ゴシック様式のサン・フランチェスコ教会です。

教会の建物の完成後、修道院が併設されました。修道院は14世紀後半にクラリッセ女子修道会の女子修道院になりました。

18世紀末、ナポレオン軍の進駐によって、教会と修道院は活動が停止され、その建物は病院と倉庫に転用されましたが、1810年、教会に戻されました。
教会の格付けはBasilica Minoreです。

ファサードの入り口扉上ルネッタ上の浮彫は、15世紀末のエミリアの逸名彫刻家による「聖痕を受ける聖フランチェスコ」(1480)です。

教会前にある彫像は、彫刻家Cristoforo Marzaroli (1836-1871)のGian Domenico Romagnoliの大理石像(1867)です。クリストフォロの代表作と言われてます。
ジャン・ドメニコ(1761‐1835)は、18世紀後半から19世紀前半にかけてのイタリアに於いて活躍した哲学者、経済学者、法律家でした。

道路沿いの身廊は店屋に利用されてます。

詳細不明のタベルナコロ

聖堂内に入ります。

ボローニャのサン・フランチェスコ教会に模して設計された内部です。

三廊式、ゴシック様式の内部です。


天井

左側廊の礼拝堂から見て行きます。

カミッロ・プロカッチーニ(パルマ、1561‐ミラノ、1629)の「天上の聖母子とフランチェスコ会聖人たち」

パドヴァの聖アントニオ礼拝堂

詳細不明

詳細不明

フレスコ断片(15世紀)

ドメニコ・リエーティの「嘆き」

詳細不明の聖ピエトロと聖ジョヴァンニ・バッティスタのステンドグラス

バルトロメオ・スケドーニ(モデナ、1578‐パルマ、1615)の「聖ロレンツォの殉教」

詳細不明

後陣のフレスコ画

14‐15世紀に制作されたフレスコ画

制作者は特定されてません。

複数の画家によって制作されているようです。



後陣

主祭壇


ジュゼッペ・ヌヴォローネ(サン・ジミニャーノ、1619‐ミラノ、1703)の「聖霊降臨」

詳細不明

ジュゼッペ・バイ―ニの祭壇(1843)


次の礼拝堂です。

カルロ・フランチェスコ・ヌヴォローネ(ミラノ、1609‐1702)の「父なる神」
カルロ・フランチェスコ・ヌヴォローネは、先に出てきたジュゼッペ・ヌヴォローネの実兄です。

クーポラのフレスコ画

クーポラのフレスコ画は、ジョヴァンニ・バッティスタ・トロッティ通称イル・マロッゾ(クレモナ、1555‐パルマ、1619)の「聖母戴冠」(1597)です。



ジョヴァン・バッティスタ・トロッティ通称イル・マロッゾ(クレモナ、1555‐パルマ、1619)の「受胎告知」

詳細不明

ベルナルド・カステッロ(ジェノヴァ、1557‐1629)の「ピエタ」(1580)

13世紀に描かれたフレスコ画断片



ファサードの裏に絵画があります。

ベネデット・マルティーニの「パンと魚の増加の奇跡」

主祭壇をもう一度見てから外に出ました。

(おわり)