
今回はイーモラの教区博物館 Museo Diocesano です。イーモラ司教区に属する教会や修道院から集められた絵画・彫刻や聖具類などが展示されてます。

イーモラ大聖堂ファサードの向かいにある建物です。
(写真はイーモラ大聖堂)

ファサード前から見て、向かって左斜めにある建物が司教館です。

この日、開館時間になっても扉が閉まったまま。入口のブザーを押しても無しの礫。仕方がないので、観光案内所に行って、臨時休館か否かを確認しました。観光案内所にいた職員が親切にも幾つか電話をかけてくれて、「今行けば聖書者が扉の前で待っている」とのこと。慌てて急行すると、いました。あの人がそうです。

退館の時は扉が開いていました。

2時間ほど館内にいましたが、入館者は私一人。普段は滅多に客が来ないのでしょうね。リクエストがあれば、開館すると思っていた方が無難のようです。入館無料です。
司教館の1階(イタリアでゼロ階)に博物館があり、15の展示室があります。教区博物館としては規模の大きな方です。

ファエンツァのグラッツィアーニ工房による「天上の聖母子と聖カッシアーノと聖ピエル・グリソロゴ」(18世紀)

ジュゼッペ・マルケージ(ボローニャ、1699‐1772)の「モーゼとジェトロの若い娘」

インノチェンツォ・ダ・イーモラの「聖母子と聖人たち」(1516)
イーモラのサン・アポッリナーレ教会にあった祭壇画で、痛みがかなりあるものインノチェンツォの特徴が良く出ている傑作です。

ジュゼッペ・マルケージの「人気者を愛するソロモン」

二コラ・ベルトゥッチ(アンコーナ、1710‐ボローニャ、1777)の「ギデオンの夢想」

二コラ・ベルトゥッチの「サマリア人の善行」

アンジェロ・ミケーレ・ゴッタレッリ(カステル・ボロネーゼ、1740‐イーモラ、1813)に帰属する「聖ヴィンチェンツォ・フェッラーリ」(18世紀)

マルク・アントニオ・フランチェスキーニ(ボローニャ、1648‐1729)の「エジプトへの逃避途中の休息」(17世紀)

ジョヴァンニ・アンドレア・クォルニオーニ(18世初頭‐1756)の「聖アンブロージョ」
ドゥオーモにありました。

18世紀の逸名彫刻家による「磔刑像」
イーモラのリオヴァッレ教会にありました。

ジョヴァンニ・アンドレア・フォルニオーニの「聖ピエトロと聖アポッリナーレ」
この作品はドゥオーモにありました。

法衣

聖書者の位によって法衣が違いますが、コン辺は全くの不案内です。

16世紀のローマの逸名画家による「アントン・ドメニコ・ガンベリーニ枢機卿の肖像」(16世紀)

メダル

コイン

17世紀のエミリアの逸名画家による「天上の聖母子と聖フランチェスコと背イグナツィオ・デ・ロヨラ」(17世紀)

ジョヴァンニ・アンドレア・シラーニの「磔刑」(17世紀中ごろ)

17世紀のイーモラの逸名画家による「聖カッシアーノ」

展示室天井の装飾

制作者の記載がありませんでした。

司教館の方では制作者名が分かっていると思います。

パルミジャニーノやアンドレア・デル・サルトクラスの画家による天井装飾ならば、制作者名が喜んで記載される筈です。それが無いと言うことは有名画家の手になるものではないと思います。



詳細不明の作品

ピエトロ・ディ・二コラの「聖母子」(15世紀後半)

ピエル・フランチェスコ・チッタディーニ(ミラノ、1616‐ボローニャ、1681)の「マギの礼拝」(17世紀中ごろ)

詳細不明の作品

詳細不明

19世紀の「ピエタ」

天井の装飾

制作者名は不明です。

現代の作品紹介を省略します。

ジャンジョゼッフォ・ダル・ソーレ(ボローニャ、1654‐1719)の「キリストの洗礼」(17世紀後半)

説明プレートの記載を控えてくるのを忘れました。

分かりません。


沢山あります。一部屋全部がこれらの展示です。


展示室の天井


制作者名は明らかにされてません。

17世紀のロンバルディアの逸名画家による「気rストと聖ピエトロの邂逅」(17世紀)

カルロ・チニャーニ(ボローニャ、1628‐フォルリ、1719)の「La Carita」

制作者・画題不明の作品(18世紀)

エンリコ・マンフリーニ(ルーゴ、1917‐ミラノ、2004)の「聖母子」(1975c)

制作者不明の「グランデ・タベルナコロ」(16世紀)

カルロ・チニャーニの「天使」

カルロ・チニャーニの「天使」

19世紀のエミリアの逸名画家による「授乳の聖母」(19世紀中ごろ)

18世紀のイーモラの逸名画家による「祈る聖母」

Maestro di Valverdeの「聖母子」(1471)
イーモラのヴァルヴェルデ教会にありました。

カルロ・ボソーニ(フェッラーラ、1569‐1629)の「聖ステファノの殉教」(17世紀前半)

16世紀のエミリアの逸名画家による「アレッサンドリアの聖カテリーナ」(16世紀末)

バルトロメオ・チェージ(ボローニャ、1556‐1629)の「玉座の聖母子と聖カッシアーノの聖ジローラモ」(16世紀第4四半世紀)

18世紀のエミリア・ロマーニャの逸名画家による「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」

17世紀のエミリアの逸名画家による「聖フランチェスコ」

18世紀のイーモラの逸名画家による「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」

18世紀のフォルリの逸名画家による「福音書記者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)」
これって、どう見ても女性ですよね。「最後の晩餐」の聖書を読むと、キリストの胸にキリストの愛する方が凭れ掛かっていたんです。聖ヨハネが女性説は昔からあるのですが、男性ならばキリストと同性愛の関係にあったと解釈するのが自然です。聖ヨハネ=マグダラのマリア説もあります。

Michele Desubleo (Maubege,1601-Parma, 1676)の「救世主」
イーモラのサンタガタ教会にありました。

ジュゼッペ・リギーニ(イーモラ、1753‐1766記録)の「聖ママンテの殉教」

ジャコモ・カヴォドーネ(1577‐1660)の「救世主」
この作品もイーモラのサンタガタ教会にありました。

18世紀のフォルリの逸名画家による「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」

ジャコモ・ザンパ(フォルリ、1731‐トッシニャーノ、1808)の「聖ロレンツォの殉教」

16世紀のボローニャの逸名画家による「聖母子と聖人たち」

18世紀のボローニャ派画家の「聖ピエル・グリソローゴ」

詳細不明

ジョヴァンニ・ダ・リオーロ(1427‐1471記録)の「サン・ドメニコの多翼祭壇画」(1433)
ジョヴァンニの代表作です。この博物館で1点選ぶならば、私はこれです。
イーモラのサン・ドメニコ教会の主祭壇を飾っていました。

18世紀のヴェネトの逸名画家による「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚」

詳細不明

ジョヴァンニ・アントニオ・ブッリーニ派画家による「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」

詳細不明

18世紀のエミリアの逸名画家による「無原罪の御宿り」

アンジェロ・ゴッタレッリの「無原罪の御宿り」

18世紀のボローニャ派画家による「受胎告知」

カウロ・チニャーニの「聖母子」(18世紀前半)
18世紀のイーモラの逸名画家による「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」

詳細不明

18世紀のエミリアの逸名画家による「アクィーノの聖トッマーゾ」

ミサ曲の楽譜

手描きの彩色楽譜

天井の装飾


キリがないので、この辺で終わることにしましょう。

非常に面白かった!!!

相当な美術ファン向けの博物館でしょうね。

(おわり)