

マドンナ・デル・カルミネ教会の左外壁沿いに進みます。

ルーゴで最も格式が高い教会に向かいます。


道路は清掃されて綺麗です。これが南イタリアに行くと違います。

ルーゴで最も格式が高い教会はCollegiataです。聖堂参事会が管理する教会のことです。

バラッカ通りです。

大半の街では、最も格式が高い教会がドゥオーモと呼ばれてますが、ルーゴではドゥオーモと呼ばれている教会がないようです。

尤も南イタリアに行くと、ドゥオーモと呼ばれている教会が複数存在する街が幾つかあるので、ドゥオーモと呼称する定義がよく分かりません。

右折すれば参事会教会に出ます。

参事会教会が見えてきました。

サンティ・フランチェスコ・エ・イラーロ参事会教会です。
1233年、フランチェスコ会修道士が初めてルーゴに訪れましたが、その直後から当時の城壁外の現在地に修道院建設が開始され、1238年に完成したサン・フランチェスコ修道院教会の複合施設が前身です。
1438年、ルーゴの市当局はサン・フランチェスコ複合施設を城壁内に取り込むと共に、市壁の拡張を決定しましたが、それに伴い1471年に修道院回廊が追加されました。その回廊は、城塞に次いでルーゴに現存する最古の建物となってます。
18世紀中頃になると、建物の経時劣化が顕著となったので、建物の再建が決定されました。そうして、イーモラの建築家フランチェスコ・コジモ・カッシアーノ・モレッリ(イーモラ、1732‐1812)が起用され、1760年に最初の建物が取り壊され、モレッリの設計によって、その上に1762年から1772年に建設された2番目の建物が現在の姿となってます。

残念ながら教会の扉が閉まっていました。しかし、修道院回廊は開いていました。

回廊へと続く通路の壁にある浮彫(詳細不知)

18世紀のもの

修道院回廊に出ました。

回廊から見た鐘楼




回廊の壁に描かれたフレスコ画(15世紀)
回廊の壁はフレスコ画で覆われていたそうですが、現存するのはこの断片だけです。

19世紀のもの


回廊に囲まれたキオストロ

キオストロにある古井戸




修道院回廊から外に出ました。

参事会教会の拝観もルーゴに来た目的の一つでしたが、教会の中に入れず残念でした。

夕暮れを迎えていました。

大体見終わったと思ったので、駅に向かいました。

実はロッシーニ劇場に行くのを忘れていました。ロッシーニ劇場はルーゴで重要な見所の一つです。

電車の時刻は予め調べていたので、発車まで時間がたっぷりあり、ブラブラ歩きで駅に向かいました。






この道の先に駅があります。



駅が見えてきました。

ルーゴ駅です。
(ルーゴ編 おわり)